動物好きの人にとっては夢のような仕事のペットショップの店員。
かわいい動物たちと触れ合いながら仕事ができる、やりがいもあって楽しい仕事だと思っている人も多いでしょう。
しかし現実は全く異なり、想像以上につらい仕事の割に年収がかなり低いという、大変な職業でもあります。
将来を考えると、続けていくのは難しいと考える人も多いようです。
今回は、そんなペットショップ店員の仕事内容についてご紹介します。
目次
給料はかなり安い
地域や店を問わず言われているのが、給料が安いということです。
ペットショップ店員は、たとえ正社員だとしても手取りで月収10万円前半、ボーナスや退職金も基本的にはありません。
動物好きで始める人が多い仕事ですが、どんなに楽しくても生活が厳しくては続けられませんよね。
一般企業のように昇給制度もあまりないので、年収が増える見込みもありません。
トリマーなど何か資格を持っていればその分給料が上がることもありますが、それでも微々たるものでしょう。
サービス残業は当たり前
ペットショップは、遅い時間まで営業しているところも多いです。
これは、仕事終わりで立ち寄る客のためで、その分勤務が終わる時間は遅くなります。
また、客への対応、動物の急な体調不良など、予定外の事態が起きることもあり、その際は残業となります。
しかし、残業代は支給されず、サービス残業として働くことが業界内では暗黙のルールとなっているのです。
命を扱う責任の重さ
ペットショップで扱うのは、生きている動物です。
きちんとした管理や世話をしなければ、動物のケガや病気につながってしまいます。
最悪の場合、それが原因で動物を死なせてしまうこともあるでしょう。
病気の動物を世話することもあり、ただ楽しいだけの仕事ではありません。
命を扱うという責任の重さに耐えられず、辞めたくなるという人も多いでしょう。
清掃や消毒、商品管理などの雑務も多い
ペットショップ店員は、一日中動物と触れ合っていられるわけではありません。
ペットフードなどの商品管理や品出しもありますし、それに加えて清掃や消毒といった作業、売り上げ管理などもしなくてはいけません。
動物だけでなく商品も売っているので、一般の販売員と同様の仕事をこなすことになります。
そこに、命を扱う責任や大変さが加われば、精神的にも肉体的にも疲れがたまりますよね。
新人のうちは、まだ慣れない仕事に追われて、一日が雑用で終わることも少なくないでしょう。
体力が必要となる仕事
ペットショップ店員は、意外にも体力を必要とされます。
ペットの散歩、シャンプー、体重計測といった動物に関わることの他に、ペットフードなどの商品の搬入、清掃作業など、とにかく体力を使います。
一日が終わればもう疲れて動けないということもあるくらい、体力的に厳しい仕事です。
動物をはじめペットフードや器具などの知識が必要
ペットショップで扱っている動物は、何種類にもなりますよね。
犬や猫が好きだからといった浅い知識だけで就職すると、覚えることが多く非常に大変な思いをします。
また、動物以外にもペットフードや器具の取り扱いもある店がほとんどですから、その商品に関する知識も必要となってきます。
客からは「ペットショップ店員に聞けば大丈夫」と思われていますから、質問や疑問にすぐに答えられるような知識を習得していかなくてはなりません。
土日勤務なので休みが取りづらい
ペットショップは客に合わせて店を開いているので、店員も土日は勤務となります。
シフト制なので毎週必ず土日に働くというわけではありませんが、それでも希望する日に休みが取れないのが現状です。
有休もとれず、仮に休みが取れても連休はとれないという店がほとんどです。
一般の企業に働いている友人や恋人、学校に通う子どもなど、土日休みの人に合わせることは難しいでしょう。
プライベートがあまりにもないがしろになると、やはり辞めるということも考えてしまうのではないでしょうか。
動物が好きな人ほど商品として扱うことに抵抗がある
ペットショップ店員は、動物が好きな人がなる職業です。
しかし、好きであるがゆえに、ペットを商品として「売る」ということに抵抗がある人もいます。
あくまでペットが商品になっているので、売れないと店長にきつい言葉を言われたりもします。
また、購入した動物の質が悪いとクレームをつけてくる客もいます。
このような客が購入したペットはどのように世話をされているのか、考えると心配でつらくなりますよね。
動物が商品として扱われるために起きるトラブルにより、この仕事が嫌になってしまうということも少なくありません。
ペットショップ店員の仕事がつらくなったら転職を考えてみよう
ペットショップ店員は、正社員でも給料が安く、精神的にも体力的にも厳しい仕事です。
動物が商品として扱われることに抵抗がある人もいて、ただ動物好きというだけでは続けていけない仕事であると言えます。
もし、ペットショップ店員を続けていくことがつらくなったら、転職を考えてみてはどうでしょうか。
販売員として身につけた接客スキルは、どの業界でも発揮することができるでしょう。
また、ペットショップの店員は給料が安く待遇面でも損をしていますから、どの仕事を選んでも現状よりは良くなるはずです。
未経験でも働ける事務や営業など、選択肢は広いです。
給料が上がり、待遇もよくなれば、精神的にも落ち着いて、プライベートを充実させた生活を送ることが可能となるでしょう。
転職エージェントを利用してスムーズな転職活動を
ペットショップ店員からの転職であれば、転職エージェントの利用をおすすめします。
ハローワークや求人誌などに比べると、質の良い求人を豊富に取り扱っており、希望の職場も見つけやすいでしょう。
また、キャリアコンサルタントが在籍しており、応募書類の添削、面接対策などのサポートを受けることができますから、採用確率も上がるでしょう。
一人で転職活動を行うよりもスムーズですから、ぜひ登録してみてください。
ペットショップ店員を辞めて、仕事もプライベートも充実した生活を送ろう
肉体的にも精神的にもつらいペットショップ店員、仕事内容や待遇がこんなにも厳しいとは知らない人も多かったでしょう。
動物が好きなだけでは続けられない仕事です。
将来を考えて、なるべく早く転職活動を始めることをおすすめします。