いじめや鬱などが原因で引きこもりになってしまった人、体の病気が原因で引きこもりになっている人、働いたら逆に負けな気がして中々引きこもりがやめられない人。
これまでに働いた経験が一度でもあって、将来は必ず復帰したい、そう強く思っているなら、引きこもりから脱出できる可能性は十分にあります。
しかし今まで働いたことがなく、引きこもりを何十年という単位でしてきた人にとっては、もはや外で働くという事は、考えただけで恐ろしくなってしまう出来事なのではないでしょうか。
もしあなたが、この先まだ復帰する予定がなく、引きこもりの末路をまだまだ先のことと考えているなら、それは大間違いです。
今回は引きこもりの実際にありうる・あった悲惨な末路と、そうならないために今からできることを紹介していきます。
目次
実際にありうる悲惨な引きこもりの末路
もしあなたが家から一歩も出られないような状態なら、引きこもりの末路は、ありえない世界・他人事ではありません。
自分を養ってくれている家族は、いつ亡くなるかなんて分かりません。
それどころか、家族とさえ絶縁状態になってしまう可能性もあります。
そうなってしまった時に考えられる、悲惨な末路はこちらです。
孤独死
引きこもりの人の面倒を見るのは、引きこもりになっている人の親。
しかし年齢的に考えて、親が先に亡くなってしまう可能性の方が高いはず。
そうなると、外でのコミュニティもなく、家でも家族以外と会話をしていない人に訪れるのは、孤独死だけです。
誰にもみとられず、部屋からも出られずに一人で死ぬ。
もしかすると最後は餓死してしまうのかもしれません。
これは笑いごとではなく、過去に実際にあった事例です。先に親が亡くなり、引きこもりだった子どもが、餓死の状態で発見されるという事件がありました。
兄弟がいればまだしも、一人っ子なら、そうなりうる可能性がとても高いです。
さらに、社会と断絶する生活を送っていると、死体が発見されたのは、死後~年後だった、なんてことになりかねません。
兄弟間をたらい回しにされる
兄弟がいる場合、親は亡くなる前に、他の兄弟に引きこもりの人を託すでしょう。しかし、その頃には兄弟にも家族がいるはずです。
兄弟にとっては家族でも、兄弟の奥さんや子どもからしてみれば、ただの働いていないおじさん・おばさん。
そんな人と家で生活を一緒にするなんて、よほどの財力と器の広さがないとできることではありません。
こちらも他人事ではなく、実際によくある事で、兄弟間をたらい回しにされた挙句、結局厄介者扱いされ続け、肩身の狭い思いをし続けて生きていくこともあります。
そしてどんどん居場所がなくなってしまい、最終的に絶縁されてしまう可能性も、十分にあります。
全財産を失う
両親がいなくなった後、資産を残してくれていても、家やお金などの財産すべてを失う事があります。
その理由は、働かずに親が残したお金だけで生活していくことになるので、よほどの財力がないと、お金は減っていく一方になるからです。
現在、子どもが一生働かないとするなら、その親は2~3千万のお金を子どもに託してから亡くならないと、子どもは生活していけないと言われています。
また持ち家ではなく、借家住まいだった場合。こういった場合は特に、毎月の支払いがあるので、財産があっという間に底をつくなんて事も考えられます。
自殺
困るのはお金だけではありません。自分を唯一理解してくれていた家族が亡くなった悲しみから、一人で生きていたって仕方がないと思い、自殺してしまう可能性もあります。
自殺する前は鬱傾向になっていることが多いですが、周りにそれに気が付いてくれる人がいないと、知らず知らずのうちに、自分が鬱になってしまっていたという事があります。
誰か止めてくれたりする人が周りにいたり、そのような精神状態になる前の段階で気づいてくれる人がいればいいのですが、コミュニティが家の中だけにしかないと、自分が鬱であったという事も分からずに自殺してしまう事もあるのです。
悲惨な末路を送らないために、今すべきこと
考えただけでも恐ろしい、これらの末路を回避するには、今行動を起こすしかありません。
今行動しても・・と思わず、絶対にやりましょう。今から動けば絶対に何か変わります。逆に何もしないと、何も変わらないままです。
何でもいいから、何か1つの事をやり始めてみる
親がまだ生きているゆとりのある今だからこそ、何か一つやり始めてみましょう。そして続けてみましょう。
それは小さいことでも大丈夫です。
例えば毎日トイレ掃除を10日続ける、毎日玄関先に出てみる、近くのスーパーに毎日買い物に行ってみる、なんでもいいです。
とりあえず何か1つ、趣味でも、好きな事でも、何でもいいので新しい日課を作りましょう。そしてそれを継続してみてください。
なぜなら、何か1つでも継続できたり、続けられたりするだけで、気持ちがとても前向きになれるからなんです。
それは料理でもいいし、掃除でもいいし、できるなら仕事を探してみたり、なんでもいいのでとりあえず、続けられそうだなと思うもの、好きな事を1つやり始めましょう。
1日1つ、親や兄弟のために何か良いことをする
そしてもう1つ大切なのは、毎日1つでいいので、周りの人が助かる事をすることです。
例えば毎朝、食事を作る担当になったり、お風呂掃除をする担当になったり、周りの人が喜んでくれることを1つしましょう。
そうすることで、あなただけではなく周りの人の気持ちも変わっていきます。
例えば家の中にいても何もしないなら、あなたはただの働かない人なので、関係が悪化してしまうこともあるでしょう。
でも家の中に引きこもっていても、家事をしてくれたり、掃除をしてくれるのは、一緒に暮らす家族にとっても、とても嬉しいことです。
感謝されるとあなた自身も嬉しい気持ちになれるし、相手も良い気持ちにさせることができます。
どんな事でもいいので、気づいたら動くを意識して、1日1つ良いことをするように心がけましょう。
どんな事でもいいので勉強をする
勉強は本当に大切です。どんな科目でもいいので、毎日知らない分野の勉強をしてみましょう。
例えば簡単な計算問題だったり、漢字を書いてみたり。頭が活性化されるような勉強をしてみることがおすすめです。
勉強というと堅苦しい感じがしますが、教材を買ったりするわけではなく、ネットで問題を探してみたり、無料動画配信などを利用して問題を解くことも可能です。
解説をしてくれる動画を見て答え合わせができたりと、勉強するには最適な環境を簡単に作ることができます。
勉強をお勧めする理由は、勉強がきっかけで色々な事にチャレンジしやすくなるからです。
知らないことがある、というのはとても不安な事です。不安なので、中々一歩が踏み出せないという事もあると思います。
でも勉強すると知識が増え、それだけで自分に自信が持てます。そして新しいことにチャレンジしやすくなります。
なので1日数分だけでも新しいことを知る時間を作る事を意識してみましょう。
ひとりで生きていける方法を見つける事が大切
引きこもりをいつかやめるつもりでいるにせよ、まだ先が見えない状況にせよ、「今もし、ひとりで生きることになったら、どうするか」を考えましょう。
引きこもりの人が不安で大変なのは、親が亡くなった後ではないでしょうか。
それに兄弟もおらず一人っ子なんて場合は、余計に先々の事が不安で仕方がないと思います。
なので今から、一人でも生きていくには、最低どのくらいのお金を稼ぐ必要があるのかを知っておくことが大切です。
最近ではネットを活用すれば、家から出ずとも仕事ができます。そう言ったものを利用し、自分でも稼げる目途をたてて置くことが大切です。
最低一ヶ月どれくらいの出費があるのか計算してみる
まずは今、一ヶ月でどれくらいの出費があるのか計算してみます。
その金額が出たら、そこから削れるものは削り、必要最低限のお金を計算します。
「私が生きていくには、一ヶ月で最低この金額は必要」という事が目に見えて分かるので、それが目標にもなります。
そして、その金額が稼げそうな仕事を探します。その額を一ヶ月で貯めることができるのかを確認します。
この仕事だとこれだけ働かないといけないのかと思うと、とても不安になりませんか。
もし不安に感じたなら、今からコツコツと仕事をしてお金を貯めておきましょう。
こうしておくことで、少しずつ自分の未来にある不安を消していくことが大切です。
人に会いたくない人におすすめの仕事
引きこもりはどうしてもやめられない、と思っている人の中には、人と会うのが億劫・どうしても嫌という場合もあるのではないでしょうか。
そこで私がおすすめしたいのは、
- 在宅ワーク
- 清掃業
この2つの仕事です。なぜならこの2つの仕事は、人に会う事を避けながら仕事することができるからです。
在宅ワーク
在宅ワークなら、家でできる作業なので、人に顔を見られることも、人と仕事をする必要もありません。
最近ではパソコンを使ってできる仕事も増えているので、一生懸命やれば生活していけるくらい稼ぐことも十分に可能です。
とは言っても、パソコン自体が家にないと、そう言った作業もできませんよね。
その場合は、スマホを活用しましょう。スマホさえあれば、できる仕事も多くあります。パソコンが家にない場合は、スマホから在宅ワークを探してみましょう。
清掃業
中にはスマホを持っていない、というケースもありますよね。そんな時におすすめなのは清掃業です。
清掃業というと、企業や学校など、昼間に掃除する人が思い浮かぶかもしれませんが、仕事はそれだけではありません。
パチンコ屋であったり、工場の清掃アルバイトは夜中です。そのため人に会わずに外出することも可能です。
また清掃業の人はほとんどマスクを着用しており、顔をさらす必要もありません。
それにパチンコ屋や工場なら、田舎の方でもお店がありますよね。
なのでもし家でバイトできる媒体がそろっていないのであれば、こういった、人と接触がほぼない仕事を選んでやってみるのはどうでしょうか。
引きこもっていることは、悪いことではない
引きこもりというと悪い印象が強い、と思う人は多いですが、実はそんな事はありません。
引きこもりを経験したからこそ、将来ストレスフリーな環境を作り上げ、仕事をすることだって可能なんです。
ストレスフリーな環境で仕事することだって可能
もしあなたが、家でできる仕事を選ぶと、あなたは社員もいない自分ひとりの空間で、仕事することが可能です。
家で仕事なんて無理・・と思うかもしれません。確かに数年前までならそうでした。しかし今は本当に、家で一人でできる仕事は星の数ほどあります。
そのため、家で仕事ができるという状態を作り上げることによって、完全ストレスフリーな状態で将来仕事をすることだって可能になります。
ストレスフリーな仕事のやり方があるというのは、会社勤めをしていると思いつかない事です。今の時間が自由に使えるあなただからこそ、できる可能性のある仕事なんです。
引きこもりの経験をバネにすることで、未来が大きく変わる
引きこもりは一見、悪い印象として受け取られることが多いです。しかし実際はそうではなく、引きこもった経験があるからこそ、見えてくるものもあります。
例えば企業に勤めていた場合、「本当はこの仕事嫌なんだけど、やめられない」という事がよくあります。
その企業が、いくらブラックであったとしても、仕事がなくなったらどうやって生活しよう・・ということを恐れ、仕事がやめられないのです。
中々仕事勤めをしていると、その道から外れる選択をするのは大変な事です。
その結果、自分の本当にやりたかったことではない仕事を、何十年もやり続けることになってしまいます。
そしてあとになって「あの時こうしておけばよかった」なんてことはよくある話です。
しかし引きこもりであると、「会社をやめたら・・クビになったら・・皆と違う行動をしたら・・」なんて言う発想にはならないですよね。
クビになったら、なんていう不安を抱える必要がないので、その分他の人よりも身軽に色々な事を始められます。
引きこもりを経験したからこそ、「人と違っていてもいい」という考え方ができます。その考え方があると、これから先、他の人がまだやった事がないような仕事でもできるようになっていきます。
なので、引きこもりだからと諦めてしまうのではなく、引きこもったから得られた視点を大切にしていくことで、あなたの未来は、あなたが想像しているものと全く違うものにすることが、十分に可能です。