不登校生が家でも勉強しない心理状況とは?大きな3つの理由と対応策。

不登校になると昼夜逆転してしまい、勉強をせずゲームなどをして過ごしてしまう子どもがたくさんいます。

そんな子どもを見ていると親は気が気ではありませんよね。

不登校が長引けば、その分勉強の遅れが気になります。

勉強の遅れが増えていけば、余計に学校への復帰が難しくなるからです。

この記事では不登校でも勉強していない子どもの心境と対応策について考えていきたいと思います。

不登校でも勉強していない子の理由

不登校でも家で勉強してない子はどのような心理状態にあるのでしょうか。

まずはその理由から見ていきましょう。

充電切れ

不登校の子は学校に行かなければいけないということは分かっています。

しかし学校に行けない。

不登校生は学校での友人関係、勉強、クラブ活動、さまざまなことを毎日頑張ってきました。

これまでの生活で、小さなストレスが積み重なりエネルギー切れを起こしてしまっているのです。

対応策

充電が切れてしまった子への対応は、もちろんエネルギーを補充させてあげることです。

そのためにはまずはしっかりと休養させましょう。

勉強してないからと焦る段階ではありません。

だらだら過ごしていても、遊んで過ごしているように見えてもそっとしておいてあげましょう。

自分でしっかりと休養がとれ、エネルギーが補充されれば、子どもはまた学校に行こうという気持ちになります。

そうなるように、家を子どもが安心して休養できる環境に整えてあげましょう。

安心して休養できる環境とは親の見守りのある環境です。

うるさく学校に行くよう指示するのではなく、ただ不登校の子どもを受け入れて見守ってあげるのです。

勉強の方法が分からない

不登校の子の中には家で勉強したいと思っていても、勉強の方法が分からず取りかかれない子もいます。

また、自分は勉強が苦手だからできないと諦めてしまっている場合もあります。

不登校の理由が学校の勉強についていけないから、という子の場合には勉強は大きな課題でストレスの要因でもあります。

対応策

勉強の仕方が分からず勉強してない場合は、勉強の仕方を提案してあげたり、他の力を借りることも有効です。

保護者が一緒に勉強をする時間を設けたり、学校以外でも勉強の方法があるということを教えてあげましょう。

家庭教師をつけてあげるのもいいでしょう。

家庭教師をつけると、学校の勉強だけでなく、勉強の仕方や学習スケジュールの立て方なども教えてもらうこともできるので長期的に考えるととても良いと言えます。

学校に行けなくなっている子は、学校に対して強い嫌悪感や恐怖を感じています。

その点家庭で勉強ができる家庭教師であれば、安心した環境の中で勉強することができます。

また、家庭教師をつけるとマンツーマンの指導のため、勉強が苦手な子も自分のペースで学習計画を立ててもらうことができ、安心です。

学校の授業では自信がなく質問もできない子もいます。

そのような子の場合も家庭教師であれば、周囲の目を気にせず教えてもらうことができるので良いですね。

またよい家庭教師にめぐりあえば、親以外の頼れる大人という存在になってくれる場合もあります。

信頼できる家庭教師であれば、勉強以外のこと、つまり学校での悩みごとの相談相手になってくれたり、社会での経験を話してもらえ、子どもの興味が社会に向く可能性もあります。

しかし家庭教師はマンツーマンでの指導です。

プロの家庭教師から大学生のバイト家庭教師、不登校に特化した家庭教師など様々な形の家庭教師がいるので、子どもに合う家庭教師や人材をしっかりと見極めてつけてあげることも大切です。

人間同士なので合う合わないもあります。

合わないと思ったら無理せず別の家庭教師を探してあげるという対応も必要です。

そのほかにも塾に行かせるなど、勉強は一人でする以外にも様々な方法があることを教えてあげましょう。

塾の場合、学校で会う生徒がいると行きにくい場合もあります。

必ず子どもと一緒に見学に行き、塾の雰囲気などが子どもに合っているか確認するようにしましょう。

大勢の中で学習すると、意欲がわき、新たな友人ができる場合もあります。

子どもの状態や性格に合わせて選んであげたいですね。

将来への不安

不登校が長く続くと進学などの問題も出てきます。

そのため将来に不安を抱えていたり、希望が持てないなどの理由で勉強が手につかない場合もあります。

進学してもまた不登校になってしまうのではという不安を抱え、目的意識をはっきりと持てないため、勉強ができなくなってしまうのです。

対応策

将来に不安を持っている子どもには現状だけに目を向けるのではなく、将来にはたくさんの選択肢があることを教えてあげましょう。

このまま進級、進学する他にも、フリースクール、通信制の高校、定時制の高校、不登校生を受け入れている学校はたくさんあります。

手遅れだと諦めてしまうことのないように、今からでも遅くないんだということを力強く示してあげてください。

そしてどの道に進むことも子ども自身に決めさせることです。

時間がかかってもいいから、自分で考えてどうしたいのか、どうなりたいのかを考えさせましょう。

自分でじっくり出した答えなら子どもは自信をもって進むことができるでしょう。

まとめ

不登校なのに勉強してない子の心理と対応策について考えてきましたがいかがでしたか?

不登校なのに家でもまったく勉強してないので、ただ怠けているのでは?とマイナスに考える前に、不登校生がそんな心理状態で不登校になってしまっているかを考えましょう。

その上でしっかりと休息をとり休ませてあげること。

そしていつからでも遅くないという進路や選択肢がたくさんあることを教えてあげることからはじめましょう。

不登校は何もせずだらだらしているように見えて、内心ではたくさんの罪悪感や焦りを抱え悩んでいます。

そんな状況を少しでも軽くすることができれば、不登校生自身が自ら考え、一歩を歩み始めるのではないでしょうか。

親はあくまでも提案するだけにして、子どもの気持ちに寄り添い、子ども自身の声にしっかり耳を傾けることが大切です。

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