小学生の勉強嫌いを克服させた、親が実践した8つの方法を詳しく紹介!

勉強嫌いの小学生の子供はどうすればやる気がでる?子供を勉強嫌いにさせる要因と克服方法

大人からすればごく簡単な勉強や宿題でも、子供にとってはその日1日を憂鬱にさせるほど嫌だと感じることがあるようです。

しかし、勉強しておかないと苦労するのは子供自身であり、ひいては将来のために勉強は必要だと、人生の先輩である親は知っています。

そのため、何とかして子供の勉強嫌いを改善したいと悩むことがあるでしょう。

中学生になると、勉強しないと「まずい」ことは、子供自身がひしひしと感じることになりますが、小学生のうちは親が導いてあげることも必要です。

そこで今回は、小学生の子供が勉強嫌いになる原因や、克服方法を中心に紹介します。

小学生の子供が勉強嫌いになる要因は?

小学生の子供が勉強嫌いになってしまい、「なぜうちの子はこんなに勉強嫌いなの?」と、不思議に感じてしまうこともあるでしょう。

小学生の子供が勉強嫌いになる要因は、学校や周囲の友達、家庭などさまざまで、どれが直接的な原因と断定することはできません。

ただし、勉強嫌いになりやすい要素はありますので、確認してみましょう。

もしかすると、親自身の言動が原因かもしれません。

勉強に関するマイナスな言葉を投げかけられている

親が常日頃から、学校教育に対する、あるいは学校の先生に対する不満を子供の前で言ってはいると、子供は勉強嫌いになることがあります。

「〇〇高校の子供は勉強していないから頭が悪い」など、特定の学校を馬鹿にするような言い方も、マイナスな言葉のひとつです。

勉強に関するマイナスな言葉を受け取ると、子供は勉強が「辛いもの」「大変なもの」と認識してしまい、ますます勉強嫌いになります。

「勉強は嫌だけどママも我慢してやったよ」など、親自身が勉強嫌いだったことを伝えることも逆効果になることがあります。

親がきつく当たる

勉強嫌いの子供に対し、「なんで勉強しないの!?」と怒鳴りつけてみたり、勉強をしないとおやつや食事を抜きにしたりといった具合に、きつく当たってしまう親がいます。

親自身は小学生の頃、真面目に勉強をしていたような場合であれば、自分と同じようにできない子供に対してイライラが募ることもあるでしょう。

あるいは、親自身が小学生の頃に勉強をせずに苦労したため、子供には苦労させまいと、必死になってしまうこともあるでしょう。

しかし、勉強を強要すると、子供はますます勉強嫌いになる一方です。

よく、東大生は親から「勉強しなさい」と言われたことがないと聞きます。

逆の面からいえば、勉強を強制的にさせてもよい結果になることはないということです。

長々と勉強させられる

人が集中力を保てる時間は、成人であっても45分、あるいは15分とも言われることがあります。

それを精神的な管理能力が未熟な小学生に対し、長時間勉強させようとしてしまうと、本当に嫌になってしまいます。

もちろん、もともと勉強が好きな子供は、何時間でも机の前に座り勉強できてしまうものですが、勉強嫌いの子供に強いることではありません。

むしろ、勉強は短期集中型が基本です。

10分や15分程度の勉強では、親としては勉強をさせた気にならないかもしれませんが、集中することでしっかり身になっていきます。

もし長時間かけなければ終わらない宿題などがあれば、量と時間を分割し、細切れでやらせてあげた方がよいでしょう。

その方が結局は効率のよい勉強につながります。

親がテレビやスマホを見ながら指示するだけ

昨今では、スマホを手放せない方が多くなりましたが、子供に勉強をさせるときにも親はスマホを見ていないでしょうか。

また、用もないのにテレビがつけっぱなしで、子供の話を集中して聞いていない親もいるようです。

つまり、親自身が集中して何かをおこなうことができないのです。

その状態で「勉強しなさい」と言って、素直に聞ける子供はいるでしょうか。

そのような子供は、もともと勉強が嫌いではないだけで、勉強嫌いの子供は不満だらけです。

スマホやテレビが気になって、集中力も削がれてしまうはずです。

子供が勉強や宿題をしているときは、親もスマホやテレビから離れましょう。

子供の勉強を見てあげることが好ましいですが、少なくともスマホやテレビを見ながら指示だけすることは避けたいものです。

小学生の勉強嫌いを克服させるには?

小学生の我が子の勉強嫌いを何とか克服させたいと感じる方は多いでしょう。

ここからは、勉強嫌いを克服する方法を8つ紹介します。

何がぴったりはまるのかは子供の性格や家庭環境によっても異なりますが、できることから試してみましょう。

1.親自身が堂々と生きて手本を見せる

親自身は勉強が苦手であっても、負い目を感じる必要はありません。

むしろ、その劣等感が伝染し、子供を勉強嫌いに仕立ててしまうリスクがあります。

親は、たとえ勉強が苦手でも堂々と生き、人としての見本を見せるように意識しましょう。

仕事や家事を一生懸命、笑顔でこなす親を見て、子供はどう感じるでしょうか。

子供は勉強について自然と前向きに考えられるようになり、勉強しろと言わなくても勉強を頑張る子供になることがあります。

2.分からない理由を考えながら勉強させる

なぜかは分からないけど解けない問題、それが一番ストレスになります。

結果的に勉強嫌いを加速させてしまうことに。

どの部分の基礎が身についていないのか、問題が解けない原因を考えながら勉強をしていくと、次第に力がついてきます。

力がつけば、勉強は自然と楽しくなっていくでしょう。

そのためには、子供に勉強を教えるときに、なぜその答えを導いたのか、解くまでの手順を書かせてあげる方法があります。

解答だけを見ると分かっていない部分が分からないことは多々ありますが、手順を確認することで発見できることがあります。

身についていない部分の基礎はもう一度確認してやらせてあげると、すんなりと問題が解けるようになっているかもしれません。

3.一緒に勉強してあげる

小学生の子供と、親が一緒に勉強してあげましょう。

一緒に勉強してあげるとは、宿題を代わりにやってあげることではありません。

そばでじっと腕組みをして厳しい顔をし、見張っていることでもありません。

その言葉通り、「一緒に」勉強するのです。

たとえば、漢字の勉強をするとき、同じドリルを使い、親も一緒に書き取りをしてみます。

親が楽しそうに書き取りをしている姿を見れば、子供も「漢字の勉強なんて楽しいの?」と思いつつ、やってみようという気になります。

また、同じ問題をふたり同時に解いてみて、正解率やスピードを競うこともよいでしょう。

ゲーム感覚でおこなうことで、子供は勉強の楽しさを見出すことができます。

無理なら長時間付き合う必要はありません。

親は仕事や家事、他の子供の育児でも忙しいでしょう。

1日5分~10分程度、付き合ってあげるだけでも効果がありますし、たとえ1分でも構いません。

忙しさを理由に指示するだけで終わらないように、一緒にやってあげましょう。

4.できたことは褒めてあげる

小学生の子供の勉強嫌いを克服させようと、「できていないところ」ばかりを指摘していないでしょうか。

たとえば、学校のテストで99点だったとき、「あと1点だったのに」と残念な顔をされるのと、「99点なんてすごい!」と喜んでもらえるのとでは、子供のモチベーションは大きく変わります。

子供はやはり褒められたいと思うもの。

できたこと、よかった点を真っ先に褒めてあげましょう。

「褒めるところなんてない」と感じるほど成績が悪い子供であっても、「前回よりも3点もよかったね」「ちゃんと解答を埋められたね」など、いくらでも褒めるところはあります。

宿題に関しても、自発的に宿題をやりだした日があれば、思い切り褒めてあげましょう。

簡単な問題でもよいのです。

勉強嫌いな子供は「勉強は難しいもの」だと思っていますので、簡単な問題でも解けたことを褒めてあげると、苦手意識のハードルが下がります。

最初のうちは、簡単な問題だけをどんどん解かせてあげてもよいでしょう。

5.知育遊びを積極的に

コントロール片手におこなうゲームではなく、トランプの神経衰弱、かるたなど、脳を鍛える知育遊びを積極的におこないましょう。

勉強は嫌いでもこうした遊びなら楽しそうにやる子供は多くいます。

知育遊びが上手にできる子供は勉強に苦手意識をもっているだけで、実は勉強ができる子供であることもよくあります。

一方、ゲーム機などを用いたゲームに長時間触れさせると、知能の低下につながると指摘する専門家もいます。

最新のゲームをやらせてあげることも、学校のお友達との会話に入っていけるといったメリットがあるでしょう。

そのため否定はしませんが、昔ながらの遊びにはよい面もたくさんありますので、子供と一緒に遊ぶときは積極的に取りいれるようにしましょう。

6.勉強以外にも夢中になれることがあるとよい

小学生の子供ですから、勉強以外に何か夢中になれそうなことはないでしょうか。

特に興味を示した分野については、「そんなことやっていると勉強がおろそかになる」と思わずに、やらせてあげるとよい効果が期待できます。

たとえば水泳クラブに通っている子供が、大好きな水泳を一生懸命練習し、クラブでトップになったとしましょう。

頑張れば成功するという成功体験を知ることになりますので、勉強についても「頑張ればできるようになる」と、できないことの怖さが軽減されます。

何でも夢中になってやっていることがある子供は、勉強もできるようになることが多々あります。

子供の興味を応援してあげることが大切です。

7.親はアンテナを張って子供の興味を広げるように

子供の勉強嫌いを克服するために、何かしてあげたいと思うでしょう。

そのためであれば、多少の出費は構わないとお考えの方も多いかもしれません。

子供のためにと思うのであれば、いつものお出かけを、ショッピングセンターでの買い物ではなく、動物園や水族館、博物館など、楽しく学べる場所に変更してみてはいかがでしょうか。

そのような場所であれば、勉強だとは思わず、純粋に楽しむ子供は大勢いるでしょう。

帰宅してからは、「あの生き物かっこよかったよね」と言いながら、図鑑やインターネットで生態を調べ、復習がてら興味を刺激してあげます。

なかなか外出できないのであれば、生き物図鑑や歴史の漫画などを買ってあげてもよいですね。

大人が読んでも面白いものですから、「次読ませて!」など、楽しい本であることが分かるように言ってあげることも方法です。

わざわざ買うことを躊躇されるのであれば、図書館で借りてきてもよいでしょう。

子供は、何がきっかけで勉強に関する分野に興味を持つかは分かりません。

親自身も常にアンテナを張っておき、「子供と楽しく学べそうかも」と思ったらすぐに日々の勉強に取り入れてみてはいかがでしょうか。

8.親自身が勉強に取り組む

大人になってからの勉強は楽しいもの。

こんな話をよく聞きませんか。

それは、強制されておこなうものではなく、学びたいと心底思い、自主的に取り組む勉強だからです。

学びたいことを学べて知ることができる喜びは、一度感じると病みつきになるほどです。

親自身は、何か学びたいことはないでしょうか。

前々から興味があったけれど、忙しさやお金を理由に避けてきたのであれば、今こそ始めてみましょう。

親がワクワクしながら勉強する姿を見ると、子供は「勉強って何だか楽しそう」と感じるようになります。

また、「自分だけが勉強しろと言われる理不尽な状況」が、そうではないことも分かります。

そうなればしめたもの。

子供は自主的に勉強を始める可能性がありますよ。

小学生の子供が突然勉強嫌いになった場合

小学生になった頃から勉強嫌いだった子供もいれば、最初のうちはそうではなかったのに、途中から勉強嫌いになった子供もいます。

もともと勉強嫌いだった子供については、前述した方法を試せるだけ試してみると、克服できることがありますが、少し心配なのは突然勉強嫌いになった子供です。

次のような原因があるかもしれません。

人間関係で悩んでいるのかも

親からしてみれば、小学校生活は人生のごく短い期間で、大人になってからの方が多くの困難があると感じることでしょう。

大人ですから、「嫌な人はいるものだし、いちいち気にする必要はない」と、割り切ることもできます。

しかし、まだ小学生の子供にとって、学校生活や周囲の友達との関係は、その子供なりの人生の大半を占めるものです。

クラスの子供に少しからかわれただけで、次の日に学校へ行くことが嫌になることがあるくらい、重大な問題なのです。

親としては、やはり子供の話をたっぷり聞いてあげることが大切です。

そのとき、あの子が悪い、あなたが悪いと決めつけることは避けましょう。

否定的な言葉を使わず受け止めたうえで、「どう思ったの?」「どうすればいいと思う?」など、一緒に考えてあげることが必要です。

周囲から馬鹿にされるような嫌な経験をした

クラスの子供や先生などから馬鹿にされるような経験をすると、子供が自信を喪失し、「もう勉強なんてやめた!」と、勉強をする意味を見出せなかったり、諦めてしまったりすることがあります。

突然勉強嫌いになったのであれば、そのような経験をしてしまったのかもしれません。

親であっても同じです。

親はまだいろいろなことができない我が子に対して、可愛くてついからかい半分、「また間違えたの?」などと言ってしまうことがあります。

しかし、小学生の頃くらいは、まだまだ冗談が通じない時期でもあります。

馬鹿にされたと受け取り、すねてしまったり、自己否定感が強くなったりすることも。

子供の様子が少し違うなと思ったときは、下手に子供をからかうことはせず、真剣に学校の話を聞いてあげましょう。

たまたま悪い点数を取ってしまい自信を失った

いつもは成績がよかったのに、凡ミスなどをしてしまい、たまたま悪い点数を取ってしまうことがあります。

このとき、悔しさからさらに勉強をするような子供であればよいのですが、反対に勉強が嫌になってしまう子供もいます。

テストの点数が悪かったときに、むやみに怒るようなことをしたのであれば、そのことも関係しているかもしれません。

また、テストを受けた日に体調が悪かったなど別の原因があった可能性もあります。

このときは、間違えた部分を確認し、「これは間違いやすいところだから次は間違えないよ」と言ってあげて一緒に復習してみてもよいでしょう。

また、「猿も木から落ちる」「弘法も筆の誤り」など、その機会にことわざを教え、安心させてあげるのも、子供が自信を失わずに済む方法のひとつです。

最後に

いかがでしたか?今回は、小学生の子供が勉強嫌いになる要因、勉強嫌いの克服方法などを紹介しました。

親としては、勉強の必要性を分かっているからこそ、子供に強く当たってしまったり、勉強を強制させたりしてしまうことがあります。

しかし、それでは小学生の子供は反抗心を強めるばかりで逆効果です。

あくまでも勉強は楽しいもの、勉強して「知る」ことはワクワクすることなのだと教えてあげ、自主的に勉強に取り組めるようにすることが大切です。

子供の性格やもともとの興味も踏まえ、あいそうな方法から始めてみてはいかがでしょうか。

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