私も絶賛育児中なのですが、育児をしていると「ワンオペ育児」という言葉を頻繁に耳にします。
ワンオペ育児とは、仕事・家事・育児を一人でこなす人のことを指すのですが、わかりやすく言うとシングルマザー状態と言うことです。
夫は何をしているのかというと、仕事が激務だったり何をしていいかわからない状態だったりで、育児にノータッチな人が本当に多いんですよね。
共働き家庭なら、仕事もあるんだし離婚を視野に入れてもいいぐらいなのですが、専業主婦だとその線引きが難しくなります。
専業主婦の役割分担や夫の育児への関わり方について今回はお話ししていきます。結論を先に言えば、夫自身のためにも育児には関わるべきだと私は思っています。
目次
専業主婦はワンオペ育児じゃない?
ワンオペ育児とは、仕事、家事、育児を一人でこなしている状態のことを言います。つまり専業主婦はワンオペとは言わないのです。家庭内の役割分担を考えてみましょう。
夫は仕事をして残業などで帰宅が遅いこともザラにありますよね。そんな中、家に帰ってから育児をしろと言うのは無理です。
私も今育児をしていて思いますが、日中パパと一緒にいないので、子供も懐かないんですよね。
もちろん、基本パパのことが大好きです。でも、接する時間が短い分言葉の伝え方やちょっとしたことで娘の地雷を踏んでしまいます。
一度地雷を踏んでしまうと、しばらくは「パパあっち行って!」となるので私がやらざるを得ないんです。
子供が1歳を超えたあたりからは、夜早めに寝かせるので夫が帰ってきてからも娘はもう寝ているなんて日が当たり前にありました。
夫も「せっかく仕事頑張って帰ってきても、起きてる娘に会えないのは寂しい」と言っていました。
そう。子供と関わりたくても関われない夫も多いのです。これは私の推論ですが、転勤族でも共働きでもない、ごく普通の専業主婦の人がワンオペ育児だと騒いでいるのを見ると、キャパが狭いのかなと思うんです。
今私も育児休業で日中は娘と二人ですが、もちろん喧嘩もします。しますが、しんどいと思ったことは1度もないです。
むしろ、仕事でわけのわからない嫉妬などで人間関係がドロドロの中にいたことを思えば、今娘と二人で家にいることが楽でしかないです。
専業主婦でワンオペ育児と言いたい人には申し訳ないですが、家事といってもハウスクリーニングを毎日するレベルの家事をしないのであれば、子供をみながらでも午前中には終わります。
そして、ワンオペ育児だと言う前に旦那さんとコミュニケーションをとってください。私は子育てをしていて、後追いが始まったぐらいからできないことを旦那に伝えることにしました。
例えばですが、旦那が帰ってきて家の中が散らかり放題でそれを指摘されても「片付けても片付けても散らかされるから夜にしか片付けない」と宣言したり、帰ってきて夜ご飯の準備ができていなくても「後追いが危なくて料理できなかった。子供みてて」と言ったりしました。
できていないことを指摘された時に、下手に言い返してしまえば喧嘩になってしまいますので、感情的にならずにあくまで冷静に言うことをお勧めします。
私の場合ですが、夫に家事について小言を言われても「そう?ごめんね気づかなかった。手が空いてるならやっといて」と言ってしまいます。
家事は100%私がやっていますが、私が手をつけれていないものに旦那が気づいたなら話は別です。その気づいたことをいいことに、「気づいてくれてありがとう」とお願いしちゃいます。
育児に関しても同じです。私が料理をしているときに子供がウンチをしたとしますよね。旦那は自分が変える自信がないので「うんちしたっぽいよ」と教えてくれます。
そこで私が変えればすぐに終わるのですが、せっかく子供が起きているときに帰ってこれているなら少しでもお世話をして欲しいじゃないですか。
そのため、「今手離せないからオムツ変えて。」と夫にやってもらいます。
最初は嫌な顔をしていた夫も続けていけば、協力してくれるようになりました。夫が家でゲームしかしないやスマホばかりと言う声も聞きます。
正直うちもそうでしたし、今でもスマホばっかりです。
でも、娘が話しかけているときに「聞いてあげて」とか「今相手しないと将来無視されるよ」とか声をかけることで、スマホを中断してくれることも増えました。
「察してくれない」とか「言っても嫌な顔される」とかということもあると思います。
でも、ワンオペ育児と嘆く前に伝えてみてください。専業主婦の仕事は家事育児です。でも、育児に関しては夫自身のためにもできるときはやったほうがいいんです。
専業主婦でも夫は育児をやったほうがいい
夫が育児に参加したほうがいい理由は、5年後10年後のためでもあるのです。私の父親はとっても積極的に育児に参加する人でした。そのため、反抗期も特になく今でもとっても仲がいいです。
でも、友人の家庭は今でいうワンオペ育児な家庭で、父親は空気のような存在だったそうです。
そのため、年頃になると「父親嫌い」「父親キモい」と典型的な反抗期を迎え、大人になった今は別に嫌いじゃないけど、今更何を話していいかわからないと言っています。
子供が小さいうちは、別に何もしなくても子供は懐いてくれると思います。
でも、育児をしないまま子供が大きくなると、ますます何を話していいかわからなくなってしまいます。子供との関わり方を見失ったまま大きくなるのは、パパにとってもマイナスでしかありません。
平日は仕事があるので、なかなか難しいのはわかります。でも土日のどちらか1日でいいので、ママに出かけておいで。
と子供と二人で過ごしてみてください。「働いている自分の休みがなくなる」という声もありますよね。わかります。
でも、ママに休みを与えるのではなく、子供とパパだけの時間を作るためだと思ってください。
子供がおしゃべりできるようになった頃に「ママには内緒だよ」とたまには甘やかしてもいいじゃないですか。
休みの日にはパパがいっぱい遊んでくれると子供に思ってもらえたらパパの評価はグンとあがります。子供がパパ好きとなってくれれば、ママは楽ですし、パパは嬉しいですよね。
子供に手がかからなくなる頃に、育児にちゃんと参加してきたかどうかが問われると思ってください。
大人になって、父親とよく話をちゃんとすると言う人に話を聞いてみると、ほぼ育児に父親がちゃんと関わってきた家庭ばかりです。
もちろん、パパが仕事をしないと家族は生きていけませんから、ママと同じだけ育児をしろとは言いませんし、それは無理です。けれど、休みの日にしっかりとパパ中心で育児をする日を作ってみてください。
私には育児に一切参加しないパパをみると、どうして自らATMになろうとするんだろう?という疑問が残るんです。
子供の頃に育児に参加せず、仕事だけをしていて子供が大きくなったときに、家庭に居場所があるなんて思わないほうがいいです。
ママがどれだけ「パパは仕事を頑張ってくれてるの」と言ったとしても、構ってくれないという思いは残ってしまうものです。先のことですが、ATMと言われないためにも、育児にはできるだけ参加したほうがいいと私は思うのです。
1日5分でいいからママの話を聞いて欲しい
24時間家の中で子供と二人でいると、大人と話がしたくなります。近くに友人が住んでいるならランチをしたり実家が近いなら実家へ気晴らしに行ったりもできます。でも、それも毎日は不可能ですよね。
夫からすれば、妻の話はつまらないと思います。特にオチのない今日あったことを延々聞かされるので、うんざりしている人も多いのはわかります。
でも、子供が今日何をしたとかこれを初めてできたとかと言うことに興味はないですか?
家に帰って食事も会話をせず食べて、その後ずっとゲームをしているなら正直なんで結婚したんだろう?と思ってしまうんですよね。自分のやりたいことだけをやっていたいなら独身のままでいいじゃないですか。
結婚して子供を持って生活が変わってしまうのは、ママだけではありません。パパだって本来子供中心の生活にならないといけないんです。
そんな子供の成長報告さえ「もういいよ・・」と言わんばかりの態度で聞くのはやめませんか?
1日5分でいいので、スマホを見ずに夫婦で話しをする時間を作るのは大切だと思います。
私自身が、自分のペースで何かをすることがなくなってしまったから思うことかもしれませんが、親になると言うのはそう言うことなのかなと思います。
男性も父親になったなら、子供のペースやママのペースを考えて「家族のペース」を考えながら家での時間を過ごしていただきたいです。
相談相手がいないのはつらい
私がこういう風に思うのには理由があります。育児というのは、正解がありません。強いて言うなら子供が大人になったとき「自立して生きていける大人」になれるかどうかです。
そして、ママだって子供が1歳ならママも1歳です。これでいいのかな?もっとこうすればよかったかな?など色々なことを自問自答しながら育児しているのです。
ママ友がいても、育児の話は本当にデリケートなので誰かに相談するのは難しいです。そこで相談相手がいないまま、夫も話を聞いてくれないとなれば育児ノイローゼになってしまう恐れもあるんです。
ママが一人で思いつめないためにも、育児の一番の協力者はパパですと言えるようにしっかりとママの話を聞いてください。そして、子供に関する大切なことは二人で決めるようにしてください。
「お前が決めたんだから俺は知らないよ」なんてことを間違っても言わないでくださいね。子供に関することは二人で決めて、その選択が失敗だったかな?と思ったら二人で解決策を探してください。
ママ一人に責任を押し付けていると、育児ノイローゼやうつなど取り返しのつかないことになってしまう恐れも十分にあるんです。
専業主婦なのに・・と思ってはダメ
「妻は専業主婦でずっと家にいるのに、なんで俺が育児をしないといけないんだ・・。」そんな風に思うならなんで子供を作ったのですか?と世の男性陣に聞きたいです。
子供に関する面倒な世話はママが全部やってくれて、自分は気が向いた時だけ遊べばいい。そんな風に思っていませんか?
実際に子供を産む前は私もそう思っていました。でも、実際やってみるとそんな虫のいい話は存在しません。我が家も夫の仕事が激務なので、娘にあまり構えないせいで娘が夫に懐いているかといえば懐いていないです。
パパが帰ってきたときに、起きていて機嫌が良ければ喜んで寄っていきますが、自分のやって欲しいことをパパがやってくれないとなれば、すぐにそっぽ向いて私のところにきてしまうので、もう少し育児に参加して娘と仲良くして欲しいなぁと思います。
今は昔と違って核家族です。子供にとってもたった一人の大人とずっと一緒にいることはあまりよくないんです。
昔のように、ママや祖父母そして近所の人達など色々な大人と関わりを持って、色々な価値観のもと成長していくほうがいいとされています。
色々な事情があって、祖父母や近所の人というのは難しくても、平日はママで週末はパパという風に役割分担をすることは可能ですよね。
ここで、週末の育児について「ママに休みをあげるため」となれば、俺の休みがなくなると思ってしまいますよね。
でも、週末の育児はパパと子供の人間関係を築くためだと思えば、頑張れないですかね?ママと子供はお腹の中で繋がっていたので、育児放棄などよほどのことをしない限り強い絆で結ばれています。
でもパパは赤ちゃんが生まれてから絆を作っていくので、ママよりは頑張らないといけないんです。
やり方がわからないのはママも同じです。二人で試行錯誤しながら頑張っていくことで、家族の絆が強まっていくんだと私は考えています。
お互いに感謝を忘れないようにしよう
パパは「俺は仕事をしているのに・・専業主婦なんだから楽だろ。」と思っていて、ママは「家に帰ってきたときくらい子供の面倒見てよ・・。ワンオペなんて信じられない」と思っている。
こんな家庭は今とっても多いと思います。でも、これって悲しくないですか?好きで一緒になって子供が生まれて家族になっていくというのに、お互いに相手のダメな部分しか見ていないなんて悲しすぎます。
変わるのは女性の方が得意だと思うので、まずは女性から「お仕事お疲れ様。」と労ってみましょう。
そして「自分が専業主婦ができているのは、パパのおかげ」と感謝しましょう。直接言わなくても、そう思っている想いというのは相手に伝わるものです。
ママがそうやって変われば、パパもママを労うようになります。なかなかすぐには難しいかもしれませんが「今日も家のことありがとうね」と労うようになれば、思いやりを持った行動をとれますよね。
何かをお願いするときには「ごめん〜してもらっていい?ありがとう」と感謝の気持ちを口にし、パパは平日子供が寝てから帰ってきたら「1日お疲れ様。ありがとう」と感謝してみてください。
相手の行動の全てを「あたりまえ」だと思うのをやめることで、人間関係って驚くほど改善します。
ワンオペ育児しても人から「ワンオペで大変ですね」と言われるならまだしも自分から「私ワンオペ育児中なの。旦那何もしないから・・」と自分でいうのをやめてみてください。
私も本当のワンオペ育児の人を知っていますが、私にはとてもじゃないけど真似できないなと思います。仕事と家事育児そして旦那さんが転勤族で友人も近くにおらずという状況でも、懸命に頑張っています。
その友人は旦那さんも「俺の状況に付き合ってくれて大変なのにありがとう」と言いますし友人も「転勤で大変なのは旦那も同じだから。
むしろ子供が環境変わっちゃうのが申し訳ないんだよね」と言っています。
決して、自分がワンオペだから大変だと愚痴をこぼすことはありません。お互いに感謝の気持ちを忘れずに生活することで、ワンオペだと嘆くことはなくなります。
当たり前だというよりも、専業主婦の仕事は家事育児なので日中一人でこなすことをワンオペだというのをまずはやめてみてください。
まとめ
いかがでしたか?ワンオペ育児は仕事、家事、育児の全てを一人でこなしている人とのことを言います。中には保育園に子供を預けている時点でワンオペじゃないという人もいるぐらいます。
簡単にワンオペ育児という言葉を使うことで、思わぬバッシングにあったり旦那さんからも「俺は仕事してるんだぞ」と言わせるきっかけを作ってしまいます。
そうならないために、ワンオペだという前に夫婦で協力できる体制を作ってください。
育児に参加することは、パパにとっても子供との関係を作る上で大切なことです。
ママがワンオペ育児でしんどいなと感じているなら、なにか改善できるポイントがないかどうか考えてみてください。