産休・育休明けの仕事で注意すべき点や心構えなど6つのポイント。

産休明けに仕事に復帰する人も中にはいますよね。私自身はがっつり育児休業を取得しているので、その大変さは未経験です。

子供がいると言う時点で、産休明けも育休明けも一緒じゃない?と思うかもしれませんが、大変さは全然違うと思います。

産休明けに復帰するとなれば、産後8週で仕事をすることになります。

自分のことを振り返ってみると、産後8週といえば、まだまだ体が本調子じゃなく子供のことも何をどうしていいのかわからなくて、とてもじゃないけど仕事をできるような状態じゃありませんでした。

育児休業を取るにしても取らないにしても、職場に復帰すると言うのはかなり大変なことです。思うようにいかないことだらけで、戸惑うこともたくさんあると思います。

今回は、産休・育休明けに復帰するときに、心構えとして持っておいた方がいいことや注意点をお伝えしていきたいと思います。

計画通りにいかないことばかりだと思った方がいい

休暇明けの仕事というのは、ママだけじゃなく子供にとっても慣れないことばかりです。お家でママと一緒にいられた毎日から突然たった一人で知らない大人や子供と一緒に集団生活をするのです。

子供にとってもストレスがないわけがありません。そして、保育園に通うようになると「いつ体調がいいの?」と聞きたくなるぐらいに風邪をもらってきます。

多少鼻が出ていても熱がなければ、登園できますから風邪をもらってきやすい環境なんですね。

その洗礼を浴びるのは容易に想像できます。私の体験や友人から聞いた話によると、園にもよりますが、ママに呼び出しの電話がかかってくるのは熱だけではありません。

怪我、熱、泣きすぎてご飯をたべないなど園側がダメだと判断したら、ママにお迎えにきてくてくださいと連絡が入ります。

そうなれば仕事を中断してお迎えにいかないといけないので、復帰したから産む前のようにバリバリ仕事ができる訳ではありません。

そして、復帰が早ければ早いほど、ママ自身の体調も万全ではないですし、母乳をあげているなら「搾乳」の時間を確保する必要があります。

子供を0歳から預けて働いていた友人は、子供の体調不良に振り回されたと言っていました。

復帰からの半年くらいは、熱が出て休んだと思ったら、今度は下痢になったりインフルエンザになったりと真っ当にフルタイムで仕事ができた日は記憶にないと言っていました。

そのため、職場でも冷ややかな目で見られることが本当に多く、何度も「仕事やめようかな」と思ったそうです。この友人もですが、私も職場復帰してから今でもあまりいい空気でないのは察しています。

その理由として、時短勤務であるということ、そしていつ休むかわからないということがあるのかなと思っています。

温かく歓迎してもらえると思わない方がいい

産休前はそこまで変な空気を感じていなくても、復帰後「またみんなと仲良くできる」とは思わない方がいいと思います。

というのも、産休明けで復帰するというのは、慣れない育児にプラス慣れない仕事が加わるので、生活リズムを作り直すのが大変です。

今までの生活のリズムはガラッと変わりますし、体への負担も増えます。そのため、急な体調不良は子供だけじゃなくママにも発生する可能性は十分あります。

ここで少し職場メンバーのことを考えてみてください。独身女性が多いですか?同じくママさんが多いですか?独身女性が多いなら、まず理解してもらうのは無理だと思った方がいいです。

今子育てをしている私も独身の時は「どんだけ休むの?」とか「子供ってそんな熱出す生き物なの?」などと思っていました。

既婚者はすぐ休んだり早退したりできていいよねーなんて影で言っていましたから、理解がなくて当然だと思います。

そして、同じママさんが多い職場だとしても、働く立場や環境が違えば近いはしてくれないと思っておいた方がいいと思います。

例えばですが。病児保育や祖父母を頼れる環境のママさんとそういった環境がなく一人でみないといけないママさんだと大変さは全然違います。

頼れないママさんからすれば「私だって休みたくて休んでる訳じゃない!」と思うでしょうし、祖父母や病児保育を使ってまで仕事をしたママさんからすれば「私は子供との時間を犠牲にして頑張ったんだから!」となりますよね。

子供が体調を崩すことに関しては、ママさん同士なら理解してもらえると思います。でも、それと早退、欠勤が多いことまで温かく歓迎してくれるかと言われれば、話は別だと思います。

あなたが休みの間に派遣さんなどを入れていたのだとしたら「あの派遣さんのままでよかったのにね」なんて言われることも少なくないです。

実際私が復帰した時は「残業でも早く帰れていいね」とか「子供また熱?体弱くない?」など、腹の立つことをたくさん言われました。

もちろん、そんな人ばかりではありませんが、そんな人ばかりだと心に強く思って復帰する方が、実際に冷ややかな目でみられた時にもそこまで傷つかずにすみますよね。

私の周りでも、職場復帰をして大変な思いをした人の方が多いです。仕事をきちんとしようと思っていても、本人の意思とは関係なく、休まなければならなかったり園や夫との連絡などで頻繁にスマホをチェックしていて反感を買ったなど理由は様々です。

そして、保育園に通い出して一番怖いのが一家全滅の可能性についてです。あらゆる病気を子供が保育園からもらってきますので、それが親にもうつってしまうんです。

一家全滅も覚悟して

我が家も、保育園に預けて復帰してからの1年で2回ほど一家全滅に陥りました。1回目は娘のインフルエンザが家族全員にうつり、2度目は娘の腸炎がうつりました。子供が持ってくる風邪や病気は不思議なくらい感染力が強いです。

私も普段はあまり風邪を引かないのですが、娘からの病気だけはびっくりするぐらいうつります。

看病をするために常にそばにいるというのが一番大きいのでしょうけど、一家全滅になるとしばらく仕事を休まないといけないので、ママの負担はかなりのものです。

実際一家全滅を経験した時には、1週間丸々仕事を休みました。別に誰が悪いわけでもないですが、1週間ぶりに復帰した時には職場の仲間に平謝りでした。

その後も、全滅まではしないまでも、娘の体調不良で休むことはしょっちゅうあります。

私は職場での気まずさを選んだ

これは個人的な話になるんですが、病児保育などを使って仕事に出るという選択が完全にできないわけではありませんし、祖父母も近くに住んでいるので頼ろうと思えば頼れます。

でも、体調が悪くて心細い思いをしているであろう娘のそばにいられないほどの仕事って何だろう?と考えたら、多少文句を言われても娘が体調が悪い時は休もうと思ったのです。

自分が子供の頃を思い返してみると、体調の悪い時に親がそばにいてくれるだけで嬉しかったんですよね。その気持ちを思い出してみると、犠牲にすべきは娘じゃなくて仕事だと結論が出ました。

その結論を貫き通すには、職場に相談して雇用を社員からパートに変更してもらう必要がありました。別に変更しなくてもいいとは思うんです。

でも、私の気持ちとして社員なのに家庭を100%優先するのはちょっと違うなと思ったからです。

社員としての責任感と母親としての責任感両方を満たせる方法がパート社員になるということだったんです。

無理だと感じたら職場に相談して

私のようにスパッとパートに切り替えられる人とそうでない人がいるのはわかります。でも、無理をして倒れてしまっては元も子もありません。そうなる前に、会社に相談してみてください。

私の場合も最初は「頼れる人はいないの?」や「パートになるのは考え直さない?」など会社に散々止められました。でも、娘の気持ちと私の負担を考えたらもう社員で働くのは限界でした。

パートになるという選択肢の他には仕事をやめるということも頭をよぎりました。でも、娘が大きくなってお金がかかり始めた時に再就職を目指すのは大変です。

それなら、今パート社員となって、仕事と育児の両立を目指すのが懸命なのかなと思ったのです。時短での勤務提案ももちろんされました。

でも、私が担当していた仕事は、社員としてやっていくなら残業は避けられません。

時短だから、育児中だからと一人だけ残業を避けるのを貫くのは気持ちの面で無理だったのです。そして、同じ職場の人たちが私の早退、欠勤をよく思っていないのも知っていました。

それなら、パートでも続けられる部署に移動して一から仕事をする方が私としても楽だったのです。社員を続ける方が楽かパートになった方が楽かは人によって違うと思います。

産休から復帰した後に「仕事辛いな・・」と感じたらやめてしまう前に、今の勤務体系を変更できないか職場に相談してみてください。

仕事と家庭の両立がつらいなら夫に相談しよう

仕事と家庭の両立が辛くなった時に、私は真っ先に夫に相談しました。

  • 仕事をやめる
  • パート社員になる
  • 社員のままなら家事育児の分担を決める

育休の時と同じように、復帰しても家事育児は私だけでやっていたので、流石にそれは無理だと夫に言いました。

このまま家事育児を私だけでやるなら仕事をやめて専業主婦になるかパートになりたいということや、社員のままなら家事育児をもっとやってほしいということを伝えたのです。

すると、夫は自分の勤務時間を考えれば家事育児をするのは、ほぼ不可能に近いから仕事の負担をへらしていいよと言いました。

そして私は自分でじっくり考えた結果、パートになる決断をしたのです。

実際パートになってどう変わったかというと、かなり楽になりました。娘の体調不良での欠勤も保育園生活が長くなってくるにつれて減ります。

そして、私が早く帰ってこれるようになったことで、娘の心理的な部分も落ち着いてきました。

復帰すぐは、私に抱きついてしか寝ない上に夜泣きまでしていた娘も、今は朝までぐっすり眠るようになったので、私もかなり楽になりました。

産休や育休からの復帰後の働き方はフルタイムだけではありませんので、無理をせず会社に相談してみてください。

まとめ

いかがでしたか?産休・育休からの復帰後は何かとしんどいことが多いです。その辛さを乗り越えたら、徐々に楽にはなります。

でも、自分自身が辛いなと感じれば、働き方を変更してもいいんじゃないかなと思います。

職場での空気の変化や生活リズムの変化など、自分自身が想定している以上の負担がのしかかってくるのは確実なので、復帰をする際には覚悟をもってのぞんだほうがいいと思います。

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