子どもが引きこもりになっているというのは、子ども本人だけでなく、親も不安になってしまう出来事の1つですよね。
そんな時、誰かに相談ができればいいのですが、いざ話してみようと思うと、相談できる相手が見つからない、なんて事はよくあることです。
- どうしたらいいか分からないけど、とにかく誰かに話を聞いてほしい
- 私の辛い気持ちや、不安な気持ちを分かってほしい
- 家族は皆無関心、一人で子どもと向き合うのに疲れた
- 重たい話ができるほど親しい友達もいない
- 子どもを見ていく自信がない、誰かに話を聞いてほしい
と、沢山の不安・悩みを抱え、日々頭を悩ませてしまっている方も多いです。
そんな時は一度、自分だけでため込んでしまうのではなく、カウンセラーに相談してみてはいかがでしょうか。
今回は、子どもの引きこもりを専門のカウンセラーに相談することのメリット5つと、カウンセラーがどうしても無理という方におすすめの方法、を紹介していきたいと思います。
目次
子どもの引きこもりを専門カウンセラーに相談するメリット5つ
1.気持ちを整理し、本当の悩みに気づくことができる
カウンセラーは話を聞くプロ。あなたの悩みや不安を、否定をせず受け止めながら話を聞いてくれます。
「他人に聞いてもらうだけなのに、意味があるのか」と思う方も多いですが、話を聞いてもらうというのは、ただ悩みを吐き出してスッキリするというだけではなく、自分が話している間に気持ちを整理していく効果もあるんです。
意外に悩みというのは、ぼや~として、まとまっていない事が多いです。なので「とにかく不安なんです」「不安で、これから先どうすればいいか分からなくて」という曖昧な言葉になっていることが少なくありません。
こうなってしまう理由は、元の1つの不安から、さらに想像を膨らませ色々な不安を頭の中に作り出しているからです。どうしても悩みを一人で解決しようとしたり、ずっと悩み続けていると、頭の中で物事がぐちゃぐちゃになってしまい、結果整理できず大きな悩みになってしまっていることがあります。
しかしその不安を、1つずつ相手に話していくうちに、実はその悩みは起こっていない事に対しての不安だったと気づけたり、自分が過剰に心配しすぎていた、という事に気づき、気持ちが落ち着きます。
なので一人で考え込んでしまって、負のループから抜けられない時ほど、カウンセラーに話を聞いてもらうことで、整理ができるようになってきます。
2.話をさえぎられたり、話の内容を漏らされる心配がない
知り合いに聞いてもらっていると、「それはこうした方がいいよ」「私だったら・・」と言われ、結局自分が話を聞くだけになってしまう、なんてことはありませんか。
それに、よほど親しくないと「話を漏らされるのではないか」と思い、一歩踏み込んだ話をする時に戸惑ってしまうこともあると思います。
その点カウンセラーは、無理に話をさえぎったり、自分の意見を相手に押し付けることはありません。なので自分の気持ちを遮らずに、考えながら出すことができます。カウンセラーは、話の内容を誰にも伝えないので、話を漏らされるという心配もなく話すことができます。
知らない人に言うのはちょっと・・と思うかもしれません。しかし、逆に知らないからこそ「ここだけの付き合い」「私には関係のない人」と割り切ることができ、自分の本音や、周りの人に聞かれたくない事も話しやすくなるのです。
なので「誰にこの思いを聞いてもらえばいいの・・」と思っている人ほど、見ず知らずのカウンセラーを使うことで、人に聞かれたくない悩みを、開放的になって話せるようになる可能性が高いです。
3.本音を聞いてもらうことで、心の負担が減る
カウンセラーとは、建前ではなく本音で話をすることができます。中には「自分とは関係のない人に相談するなんて、絶対に無理」と思ってしまう方も多いですが、先ほどもちらっと書いていたように、自分の事を全くしらない相手だからこそ話せることもあります。
人間は自分が不安に思っていることを、自分の中だけでずっと考え続けていると疲れてしまう生き物です。引きこもりという、出口が分からないようなものなら、なおさらです。
そんな時、しっかり話を聞いてくれる相手がいる、というのは心の安定を保つためにも大切です。いつでも話を聞いてくれる人がいる、という安心感があるだけで、心の負担はグッと減っていきます。
4.物事を客観的に見ることができる
カウンセラーを利用することで、自分だけでは考えもつかなかった、客観的な視点で物事が見えるようになることがあります。
例えば、親だからこそ思ってしまう「絶対に引きこもりをやめさせないと」という強い思い。親だからこそ「引きこもりはやめさせた方がいい」という気持ちになっているのですが、その概念にとらわれすぎていると、中々他の考え方が見えてこない事があるのです。
しかしカウンセラーに話を聞いてもらい、客観的に見てもらうことで、絶対に~しないといけないという思いこみが無くなったり、こういう選択肢もあると気づくことができます。
色々な選択肢に気づけるというのは、子どもだけではなく、親にとっても大切な事です。この道しかないのではないか・・そう強く思ってしまう人ほど、一度客観的に物事を見てくれるカウンセラーを利用してみるのがおすすめです。
5.心理学の視点からヒントをもらえる
カウンセラーには心理学の資格や、知識があります。そのため、話をしていく中で、カウンセラーから「~してみるのはどうでしょうか」と、アドバイスやヒントがもらえます。
もちろん、その答えが100%正しいとは言い切れません。しかしそういう選択肢もあるな、そういう考え方もできるな、と知れるだけで、親の子どもの事、将来の事に対する不安はグッと減るのです。
「子どもの引きこもりを、赤の他人のカウンセラーに相談するの」と疑問に思った方もいることでしょう。しかし赤の他人だからこそ、気兼ねなく話せることもあるので、ぜひ今子どもの引きこもりに悩んでいる方は、検討してみてほしいなと思います。
カウンセラーに抵抗があるなら、ノートを使ってみるのもおすすめ
カウンセラーは、親である私たちがストレスや不安を貯めこまないために、ぜひともおすすめしたいサービスです。しかし、やっぱり他人に話すのは不安、と思う人もいますよね。
そんな時は、ぜひノートを使って見てほしいなと思います。ノートに、今自分が思っている気持ちを素直に吐き出す。こうすることで、気持ちがかなり楽になります。気持ちが楽になると、自分が今本当に悩んでいた事は何だったのか、が整理できるようになってきます。
ノートはアドバイスをくれたり、共感してくれるわけではありませんが、自分の気持ちを吐き出す、整理するという点ではとてもおすすめです。
一番辛いのは子ども自身、でもそれを支える家族だって、とても辛くなってしまう時はありますよね。そんな時は、気軽に足を運ぶような感覚でカウンセラーを利用してみたり、ノートを利用して、上手く自分のストレスと向き合っていきましょう。