引きこもりの子を持つ親の3つの共通点。親ができる改善方法とは?

引きこもりというと、子どもだけに問題があるように考えがちではありませんか。

しかしそういった子どもの親を見てみると、共通していたり、当てはまっていることがいくつかあります。

そして実は、引きこもっている子どもにではなく、親こそカウンセリングが必要な場合もあるんです。

だからと言って、引きこもりの原因がすべて親にあるわけではありません。ただ、こういった傾向があると分かると、改善することができます。

もしいくつか当てはまっていても、落胆するのではなく、そこからどう改善していくのかが大切です。

引きこもりの子を持つ親に共通していること

子どもの苦しみに気づかないふりをする

引きこもりの子の親に共通しているのは、苦しんでいる子どもの気持ちを無視してしまう人です。

この理由は様々ですが、一番多いのは、「親にゆとりがないこと」があげられます。

例えば経済的に苦しかったり、親自身がいじめにあっていたり。そうなると、普段なら気づくことができる子どもの変化にさえ、気づいてあげることが難しくなってしまうことがあります。

その結果、結局悩みを解決してあげようとしない姿勢が、子どもにとっては無視させているのと同じことです。

例えば、子どもが学校へ行くのが辛いと言っているのに、「でも今学校に行かないと、あとで後悔するよ」と相談は乗っても、最終的にその言葉で決着をつけたりしてしまう人がいます。

子どもは親に相談する時、分かってほしい、という気持ちから親に気持ちをぶつけています。しかし結局なにも親がしてくれないと、「この人は何もしてくれないんだ」という気持ちになってしまいます。

子どもが頼れるのは親しかいません。それなのに、その親にいつも最後は見放されたら子どもはどう思うでしょう。

逆に親の立場になってみると、「学校へは行ってほしい」という思いから、話だけはしっかり聞くようにして、でも休ます方向にはさせたくないという意識があると思います。

しかしこの気持ちを別の表現をするなら、「嫌でも学校へは行って。私を困らせないで。」という意味にもなってしまうのです。

するとせっかく親に相談した子どもも、結局物事を解決する方に親が動かないので、落胆して、そこから親に相談しなくなってしまうのです。

なので、子どもが引きこもりになってしまうという時点で、これまでの子どものサインをあなたが無視してきたということも言えるのです。

子どもに過剰なアドバイスをしてしまう

「学校はここにしたら」「勉強もうちょっとした方がいいよ」「私ならこうする」と、子どもが考えを発する前に、親であるあなたが色々と決めてしまっていないでしょうか。

このように親が率先して、子どもの事をあれこれ決めてしまうと、子どもは自分の意見は聞いてもらえないものなんだと思ってしまいます。

こんな事をしていると、子どもは自分の意見は通らない、何を言っても聞いてもらえないという気持ちになってしまい、心を閉ざしてしまうのです。

子どもに指示を出す

アドバイスの域を超えて、「~しなさい」という言い方をしていませんか。これは子どもにとってはストレスが溜まるだけの言葉です。

どうして子どもにストレスになると分かっていても、言ってしまうのか。それは、この言葉を使うと、親が楽になれるからです。親は指示を出せばいいだけ、それができないと怒るだけ、というスタンスにした方が親が楽だからです。

しかしこんな一方的な言葉は、もちろん子どもには全く響いていません。むしろ、その言葉のせいで焦りを感じていることもあるんです。

先ほども少し書いているように、時に親が子どものためと思っていっている言葉は、子どもからすると違う受け取り方をしていることがあります。

例えば子どもに指示を出すのは、「これ以上、私に心配事を増やさないで」という親からの無言の圧力なのです。

親が楽にいきられる人生になるために、子どもに意思を持たせないようにしている行動です。

どうして親は、子どもに干渉したり・放置したりしてしまうのか

自信がない

親がどうして、自分では何もできない子どもに対し、このような態度をとってしまうのか。その理由で多いのは、自信がないからです。

子育てに自信がない、子どもの将来を信じてあげる自信がない、自分に自信がない、そう言った親の自信のなさを子どもでカバーしようとしたり、また自分の気持ちが満たされるためだけに、子どもにとってのつらい選択を「将来のため」と言って、選ばせたりするのです。

子どもを信用してあげない

基本的に子どもを助けてあげない親は、子どもを信用していません。だから子どもが学校を休みたいと言っても、将来休んでしまったら困るという思いから、休ませなかったりするのです。

思い込みが激しい

例えば「引きこもりになったら、もうまともな人生が送れない」など、極端な考え方をしている親が多いです。

なので普段から子どもの人生を決めたがったり、自分の思い描いたような道から少しそれるだけで、異常なまでに反応してしまうのです。

親自身が満たされた生活を送ることが大切

子どもが引きこもりになってしまうと、問題は子どもだけにあるような気がしてしまいませんか。

しかし実際は、問題は子どもだけではなく、親の気持ちにも問題があります。子どもが引きこもりになってしまう親に共通しているのは、親が幸せを感じる生活をしていないことです。

普段から満たされていないので、常に不安や不満が溜まり、その結果、子どもにこうであってほしいと理想を押し付けてしまったり、これ以上問題を抱えたくないので、子どもに将来は~になりなさい、と言っています。

環境を変える

気持ちを変えるには、環境を変えるのが一番です。人は何かに問題がある時、たいてい理由は人だったり、仕事だったりします。

なので思い切って、自分のやってみたい人生を生きてみることで、親自身が自分の人生に満足することができます。

気持ちに満足できると、心にも余裕が出てくるので、自然と自分から子どもに対して「どうしたの」「何かあったの」と声をかけることができるようになるんです。

休んでみる

環境を変える以外でおすすめなのは、休んでみることです。なぜなら、子どもの気持ちに気づかない時は、ほとんどの場合親が忙しくしています。

なのでまずは休みをとりましょう。そして自分をリラックスできる環境に、もって行くことが大切です。

なぜなら、まず親が満たされないと、子どもの気持ちを考えてあげたり、ゆとりのある考え方ができないからです。

引きこもりを治すには、親も変わらないといけない

以上から、子どもの引きこもりで変わらないといけないのは、子どもだけではなく、親も変わる必要があります。

もし上記に当てはまっていたなら、普段の自分の態度から見直し、改善していく必要があります。

親が変われば子どもの気持ちも変わる

子どもは、親の考え方が変わると、気持ちが楽になり、前向きに考えられるようになります。

なぜなら、親に焦りの気持ちが無くなるので、引きこもりに対して、長い目で見てあげようという考えに変わるからです。

少しずつでいいので、まずは自分が心に余裕を持てる生活を心がけてみてください。

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