引きこもりの子供が暴力をふるったら?家庭内暴力への対処法とは。
  • 子どもが引きこもりになって、暴力的になってしまった
  • 少し気に入らないことがあると、暴力を振るう
  • たまに殺されそうに感じることがある
  • 暴力的になって、近寄ることすら怖い

暴力を振るうのが大人なら、親は恐怖を感じてしまうでしょう。子どもの体格が大きいならなおさらです。

昔は優しかったのなら、なぜ急に暴力的になってしまったのかと思いますよね。

今回は、引きこもりの子どもが親に暴力を振るうのはなぜなのか、対処法はあるのかを紹介していきたいと思います。

引きこもりの子どもが暴力を振るうのはなぜ

子どもはどうして暴力を振るってしまうのでしょうか。昔は優しい子だったのなら、なぜ子どもが暴力を振るうのかが分からなくて、辛くなってしまうでしょう。

しかし子どもが暴力を振るうことには、必ず原因があります。理由が分からないと思っているのは、原因に気づいていないだけなんです。

子どもの暴力は耐えられないものもあるでしょう。殺されてしまうと感じることもあると思います。

ですがそれを見て、どうして、なぜ、と考えてしまう前に、過去の自分は子どもの気持ちを考えてあげていたかを考え直してみることも大切です。

分かってほしい

子どもが暴れる時、暴れるきっかけになる出来事には、必ず理由があります。そしてその理由の多くが、自分を分かってほしい、自分を認めてほしいという気持ちからなんです。

今は、親や兄弟が言ったことにただ反論して暴れているだけに見えると思います。

しかしこの根本は、ただ自分を表現したいだけなんです。そして自分を受け入れてほしいと思っているんです。

過去に遡ってみましょう。過去のあなたは、子どもにどんな対応をしていましたか。子どもに過剰な期待をしたり、逆に子どもの訴えを聞いてあげなかったり、していませんでしたか。

親に悪気はなくても、親自身が自分の事でいっぱいで、子どもの事を見ているようで見てあげられなかったということもあります。

親に恨みを持っている

子どもの中には、親に恨みを持っていて、それが怒りとして表に出ている人も多いです。

あなたは過去、子どもを守れたと言い切れますか。子どもの様子がおかしいと気付きながら、まぁ元気そうだし大丈夫か、と流していませんでしたか。

もしあなたに何か思い当たることがあるのなら、今はそのつけが回ってきたと考えていいでしょう。

面倒な事をずっとあなたが、避けてきた結果、子どもは親は結局何もしてくれなかった、助けてくれなかったという感情を持っているんです。

ただしこれはもう一度、子どもと真剣に向き合うことで、解決できる問題です。まずは、あなたが過去の自分の非を認め、子どもがその時、どんな気持ちだったかを考えることから始めましょう。

怒ることが癖になっている

事の発端は、親から理解されていなかったという理由でも、ずっと怒っていると、怒ること自体が癖になってしまっている可能性があります。

子ども自身も理由を分かっていない事がある

そして多くの子どもに共通していることは、子ども自身、なぜ親に怒鳴ってしまうのかが分からないことです。

親に昔から不満はあっても、それが暴力とつながっていると気付いている子どもは少ないです。なので子どもは暴力を振るっていますが、この子ども自体も苦しんでいます。

引きこもりの子どもの暴力の対処法

相手の様子を伺いつつ、話しを聞く

話している途中、何かのきっかけで、子どもが暴力を振るい始めた場合。まずは相手の怒りが落ち着くまで待ちます。

そして怒りが落ち着いた時に、さっきどうしてあんなに怒ったのか、と落ち着いて聞いてみます。簡単な質問をしただけでも、怒るようなら、また相手の怒りが落ち着くまで待ちます。

そして相手が落ち着いてから、何に不満を感じているのか聞いてみます。

最初は子どもも答えてくれないでしょう。しかし、何度もやっているうちに、この人には、なんでも言っていいんだ、と思ってくれるようになります。

粘り強く、子どもが今どんな気持ちでいるのかを尋ねて、分かってあげることが、まず第一歩です。

子どもを理解してあげようとする

一番大切なのは、子どもを理解してあげようとすることです。今、あなたは子どもを理解しようと努力している、と思っていると思います。

しかし子どもが暴れている時点で、あなたは子どもの事を理解できていません。子どもには何か言いたいことがあるんです。でもそれが無理だから、暴力で訴えようとするんです。

どんな事を言っても、私は理解してあげる、否定しないと、一度しっかりと受け止めてあげることが大切です。

子どもを見捨てない

子どもを見捨てないというのは、あなたが暴力を受け続けるという意味ではありません。

子どもとしっかり話し合いをし、子どもを分かってあげる努力をすることをやめないという意味です。

本当に子どもを助けたいと思うのなら、まずはあなたが、どんな事があっても、子どもを見捨てないという覚悟を持ちましょう。

引きこもりで暴力を振るう子どもの家族の中には、その暴力に耐え切れず、家を出ようと考える人もいます。

それほどまでに、暴力を振るう家族と接するのは、とても難しいことなんです。しかし、そんな時でも、絶対に見放さないと家族が見せてあげることで、子どもは親を受け入れるようになっていきます。

子どもと向き合う

そして子どもと真摯に向き合いましょう。もし子どもが何か話すなら、泣いて怒って訴えてくるかもしれません。

しかしそれはこれまであなたが聞いてあげられなかった言葉なんです。相手が言いたいことを言い終わるまで、しっかり聞きましょう。

途中で切り上げてしまうと、子どもは話を聞いてもらったと一度は引き下がるでしょうが、また怒りが沸々と湧いてきてしまいます。

私は悪くない、私はしっかり育児をしてきた、と思っているから、子どもの言うことを否定したくなるかもしれません。

しかし、子どもにとっては、言っていることが事実です。まずは、あなたが逃げずに子どもの話を聞き、親に対して思っていることを打ち明けさせることが大切です。

親にも休息が必要

とはいっても、暴力的な子どもとずっと一緒にいるのは、どれだけ覚悟をしていても、親も疲れてしまいます。なのでそんな時こそ、親にも休息が必要です。

親がカウンセラーに行くことも大切

悩みを抱えている時こそ、カウンセリングを受けてみたり、誰か話を聞いてくれる人に悩みを相談することが大切です。

一人でずっと子どもに対する不安を持っていれば、それがストレスとなるでしょう。ストレスが溜まりすぎて、あなた自身が壊れてしまわないように、相談する相手を見つけておくことも大切です。

好きな事をして息抜きも必要

話を聞いてもらう以外にも、好きなことをして気を紛らわしたりしてみるのもおすすめです。

子どもと向き合うことは最初は怖いと感じると思います。そして子どもが、もし話をしてくれたとしても、受け入れられない部分も出てくるでしょう。

しかしそれら全てをひっくるめて、全て子どもが訴えたいことなんです。まずは子どもの話を否定せず、全て聞きましょう。

そして、悪いところをすべて受け入れることで、子どもも、親を信用できるようになっていきます。まずは子どもに信頼されることが大切です。

子どもと向き合えば暴力はなくなる

子どもと向き合えは必ず子どもも、あなたも前向きになることができるようになります。

子どもの暴力に耐えられない人は、まずは子どもと向き合うことから始めてみてください。

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