ひとつの仕事を続けていると、ふと不安を感じることがあります。
「自分はこの仕事を一生続けていていいのか」
仕事につまづきや伸び悩みを感じているとき、また職場の上司や先輩に自分の将来の姿を見てしまった気がするときなどに、だれもが一度は考えるのではないでしょうか。
きっかけがなんであれ疑問にとらわれてしまうと、普段は気にしていなかった些細なことにも不満や不安を感じて仕事に集中できなくなります。
そこで今回は、今の仕事を一生続けるべきか悩んでいる人に向けて、その対処法をいくつか紹介してみたいと思います。
目次
上司や先輩に自分の将来を重ねても意味はない
人にはそれぞれ個性があります。
仕事に対する能力や考え方、得意な分野や苦手なことなど、その違いはさまざまです。
同じ職場で同じ仕事をしていても、他の人とまったく同じではありません。
部下や同僚と仕事に関する話しをする時でも、言葉遣いや伝え方、また普段の身だしなみや人柄によって、受け取り側の印象も大きく違ってきます。
部署や役職も時代によって変化しますので、将来も今と同じような仕事が繰り返されるだけということはありません。
違う人間が、違う時代を生きているのですから、上司や先輩に自分の将来を重ねても意味はありません。
仕事が生活のすべてではない
仕事は生活の糧を得るための手段に過ぎないと割り切ってしまいましょう。
プライベートが充実していれば、仕事をする活力になりますし、つらいことにも前向きに対処できるでしょう。
やりがいや誇りを持って仕事をしたり、自分の好きな分野で収入が得られれば素晴らしいかもしれませんが、すべての人がそうではないのです。
逆に、私生活や趣味などに満足していれば、仕事に対する考え方もよい方向に変化していく可能性があります。
仕事は、あくまでも生活するために収入を得る手段として考え、ドライに割り切ってしまうのも間違いではありません。
正解がはっきりしない問題を思い悩むより、よほど前向きな考え方ではないでしょうか。
仕事へのやりがいを見失ってしまったら
仕事へのやりがいを見失ってしまうと、人生そのものにも疑問を感じ、一生このままの自分でよいのかと悩んでしまう人もいるでしょう。
そのような時は、一旦考えるのをやめて、目の前の仕事に集中してみてください。
ひとつの仕事に全力を傾けて集中すれば、いままでよりずっと早く仕事をこなせるはずです。
スピーディーに仕事がクリアできれば、達成感が感じられるでしょう。
ひとつひとつは小さな達成感かもしれませんが、それが積み重なって、毎日の仕事が充実してやりがいのあるものに変わっていきます。
やりがいを感じられないという一事から、自分の生き方全体の問題へ拡大してしまうのはやめましょう。
仕事へのやりがいを見失ってしまったら、まずは目の前の仕事だけを考えてみることです。
同じ仕事の繰り返しも考え方で変わる
仕事を続けるべきかどうか悩んでいる人は、その仕事に慣れてしまい退屈しているのかもしれません。
特にルーチンワークや一般事務など、あまり変化がないと思われる仕事をしている人に多いのではないでしょうか。
ですが、毎日が同じ仕事の繰り返しに思われても、考え方や工夫しだいで、充実したものに変わってきます。
例えばひとつの仕事をこなす時間を計測して、そのタイムを縮める目標をもってみてはどうでしょうか。
効率よく仕事をするために、あれこれ方法を考える必要がありますし、結果として素早く仕事を処理できれば達成感があります。
お茶くみのような雑用と考えられる仕事でも、よりおいしいお茶の入れ方や、評判のコーヒーやお茶菓子など、工夫できる部分はたくさんあります。
一見つまらないことに思われるかもしれませんし、必ずしも他の人から評価されるとは限りません。
ですがこれらは、いかに楽しんで仕事ができるかが大切なので、必ずしも他人からの評価は必要ではありません。
毎日が楽しく仕事できればよし、評価があがればさらによしといった程度の気持ちでやってみましょう。
いろいろやっても変わらないなら転職を考えてみよう
今の環境に不満や不安を感じているのであれば、自分の考え方を変えてみるのが手早い方法です。
先述したいくつかの例もそうですが、自分の見方を変えれば、周囲も違って見えてくるからです。
多くの自己啓発本などに書かれているのも、端的にいえば自分を変えようということです。
ですが残念ながら自分を変えるというのは、思っているほど簡単ではありません。
また自分の考え方を変えても、周囲の環境が思っていたように変わるとは限りません。
いろいろやっても何も変わらないと感じるなら、思い切って転職して環境を変えてしまいましょう。
ですが転職をするなら、あくまでも「自分の判断」で転職という手段を選んだという心構えが必要です。
自分の選択を周囲の環境のせいにしていては、転職した先で同じような問題に悩むことになりかねません。
自分の選択は自分ありきであるという気持ちで転職に臨んでください。
転職エージェントを利用することでスムーズな転職を
ブラックな職場での過重労働やパワハラなど、すぐにでも転職したほうがよい状況でなければ、慌てて会社を辞めないようにしましょう。
漠然とした不安を抱えているだけであれば、割り切って当面の仕事は続けられると思います。
会社を先に辞めてしまっては、再就職するまで無職になってしまいますし、収入も途絶えてしまいます。
よい転職先がなかなかみつからなければ、経済的に追い詰められて、焦って次の職場を決めなくてはならなくなります。
同じ後悔を繰り返さないためにも、転職先は余裕をもってじっくりと決めましょう。
そこで転職を考えるのであれば、まずは転職エージェントを利用してみましょう。
転職エージェントを利用すれば、今の仕事を続けながら、効率よく転職先を探すことができます。
また転職エージェントは豊富な求人情報を持っていますので、自分の希望に沿った転職先や会社の状況など、有益な情報を手に入れることができます。
転職活動のプロによるさまざまなアドバイスが得られますので、今の職場に在籍しながらの転職活動に心強い味方となるでしょう。
今の仕事についてもう一度考えてみよう
今回は、今の仕事を一生続けるべきか悩んでいる人に向けて、その対処法をいくつか紹介してみました。
今の仕事に悩んでいるのなら、楽しく充実した生活をするために何が必要か、転職も視野にいれてもう一度じっくりと考えてみましょう。