「心理掌握（メンタルアウト）」とは、大人気ライトノベル「とある科学の超電磁砲」や「とある魔術の禁書目録」に登場するヒロイン「食蜂操祈（しょくほうみさき）」が操る特殊能力のことを言います。
記憶の操作や洗脳、思考の実現や記憶の消去など、人間の精神にまつわるあらゆる操作を可能にする能力とされているようです。
そこで今回は、ライトノベルで大きな話題となった心理掌握（メンタルアウト）という能力と、心理掌握（メンタルアウト）を実生活に活用した場合の可能性について深掘りしていきます。
目次
心理掌握（メンタルアウト）を活用することによって得られるもの
心理掌握（メンタルアウト）という言葉自体は創作されたものですが、実際の世界にも「心理掌握術」という心理学的な用語・技術が存在します。
では、心理掌握（メンタルアウト）を他人に活用した場合、どのような効果が得られるか、少し考えていくことにしましょう。
揺るぎない信頼感を得られる
他人から絶対的な信頼感を獲得する方法として、心理掌握（メンタルアウト）が使われることがあります。営業や接客業など、人に信頼されてはじめて成立する職業などに活用されることが多いようです。
いちど相手からの信頼感を勝ち取ることができれば、すでに相手はあなたのことを絶対的に信じていますから、何度も同じことをくり返す必要はありません。
常に好成績を残している営業マンなどは、もしかすると、こうした心理掌握（メンタルアウト）を上手に活用しているのかもしれません。
自分の思うままに相手を操作できる
心理掌握（メンタルアウト）を使うことで、相手を自分の思う通りに動かすことも可能になるでしょう。といっても、催眠術をかけて相手の行動を操作するのではありません。
あなたが望むような動きをするように、相手を仕向けていくのです。もちろん、具体的に「ああしなさい、こうしなさい」と指示は出しません。
心理掌握（メンタルアウト）によって得た信頼感をもとにして、相手をあなたが思った通りに行動するように誘導していくというわけです。
依頼しなくてもサポートを得られるようになる
心理掌握（メンタルアウト）を活用することによって得られるもうひとつの大きな効果は、こちらから依頼しなくても、相手からのサポートを期待できるようになるということでしょう。
相手はあなたのことを信頼して、頼りにさえしているのですから、大切なあなたのことを「助けたい・サポートしたい」と考えるのも自然なことです。
相手に下心はなく、純粋にあなたの力になりたいと思っているはずです。その好意をありがたく受けるのも良いでしょう。
心理掌握（メンタルアウト）を実践する方法
心理掌握（メンタルアウト）とは相手からの信頼を得る方法のひとつであると述べました。では、実際に心理掌握（メンタルアウト）を実践するにはどうしたら良いのでしょうか。
言葉だけを聞くと、とても難しそうに感じられますが、思ったよりも簡単に実践することができます。ではさっそく、心理掌握（メンタルアウト）にチャレンジしてみましょう。
重たい秘密を共有して関係を深める
心理掌握（メンタルアウト）に必要なことは、何よりも相手の信頼感を得ることにあります。そのために、「重要な秘密を共有する」という手法があります。
できれば誰にも話したくない、自分だけの心にしまっておきたいような事実をあえて、「あなたにだけ打ち明けます」と、相手に語って聞かせるのです。
そうすることで相手は「あなたにとって自分は特別な存在」であると意識するようになり、心理掌握（メンタルアウト）しやすい状況に近づいていきます。
相手に気づかれないように仕草や表情をマネする
「相手の仕草や表情をマネする」という方法も、心理掌握（メンタルアウト）をおこなう上でポピュラーな方法と言えます。
髪をさわる、足を組み替える、手を動かすなど、ちょっとした相手の仕草をマネしていくのです。といっても、ただやみくもにマネすれば良いというものではありません。
あくまでも「さりげなく」、相手に「マネしていることを気づかれないように」することがポイントです。この動作を続けることによって相手の警戒心が薄れ、より会話が弾むようになります。
ここまでくれば、心理掌握（メンタルアウト）は、ほぼ完了したも同然です。
認める・褒めることで相手の自己肯定感を上げる
人は誰でも認められたい・褒められたいという欲求を持っています。年齢が小さい頃は、親や祖父母、身近にいた周囲の人に褒められる機会もたくさんあったでしょう。
しかし、年齢を重ねるにつれて「人から褒められる」ことは少しずつ減っていきます。
そして「自分には大した価値はない」「自分なんてどうせ...」というネガティブな発言をくり返すようになることも少なくありません。
そこで、相手を認める・褒めるという動作を繰り返すことによって相手の自己肯定感をアップさせ、「自分はあなたにとって必要な人間なんだ」ということを認識してもらうようにします。
そうすることで、「自分には価値がある！」ということに気がつき、人生をよりポジティブに生きられるようになっていくのです。そして自分の価値を認め、褒めてくれたあなたを全面的に受け入れてくれるようになるでしょう。
心理掌握（メンタルアウト）は恋愛にも有効？
相手の心をつかみ、あなたが思うように相手を動かす方法として、心理掌握（メンタルアウト）の実践方法についてお伝えしてきました。
では、心理掌握（メンタルアウト）を恋愛に活用すると、どんなことが起きるのでしょうか。見ていくことにしましょう。
相手の悩みに共感することでグッと距離を縮められる
あなたに好きな人がいたとします。しかし、相手はあなたのことを特に意識している様子はありません。そんな時には心理掌握（メンタルアウト）を使って相手との距離を縮めてみましょう。
まずは好き・嫌いという感情を抜きにして、相手にとって「良い相談相手」になることに徹します。相手の悩みに共感し、「何でも話せる人」というポジションを確立するのです。
そこから徐々に相手の気持ちをあなたの方に引き寄せていくことは、恐らくそれほど難しいことではないでしょう。
相手にとって心地よい表情やしぐさ・声のトーンを意識する
相手が心地よいと感じる表情やしぐさ、声のトーンを意識して接するというのも、心理掌握（メンタルアウト）から相手の心をつかむひとつの方法です。
相手の好みをしっかりと把握するためにも、日頃から相手がどんな趣味を持っていて、どのようなタイプに心を惹かれるのか、しっかりとリサーチしておくことが大切になってきます。
弱みを見せて「守りたい」本能に訴える
自分の弱みをあえて相手に見せることによって、相手の「守りたい」という本能に訴えかけるのも、心理掌握（メンタルアウト）を使った恋愛術のひとつと言えます。
「この人を支えてあげたい」「ぜひ力になりたい」と、相手に思ってもらえるように、わざとらしくならないように、自分の弱さをアピールしていきましょう。
心理掌握（メンタルアウト）を実生活の中に取り入れてみよう！
ライトノベルで大きな話題となった心理掌握（メンタルアウト）という能力と、心理掌握（メンタルアウト）を実生活に活用した場合の可能性について深掘りしてきました。
心理掌握（メンタルアウト）はフィクションではなく、現実世界にも通用する心理術です。ぜひ上手に活用して、豊かな人間関係づくりに役立ててみてください。
