共働きで子どもと過ごす時間が少ないと、子どもがグレちゃったらどうしよう?とか子どもが寂しい思いをするんじゃないかな?とか思っている親御さんは多いと思います。
共働きが当たり前になりつつある現代でも「ママがそばにいないなんてかわいそう」と心無い言葉を投げかける人はいますよね。でも、そんな声に惑わされる必要はありません!
子どもが歪んでしまったり学力が下がってしまったりするのは、共働きのせいではないんです。共働きでも、ママの接し方次第でその影響はなくすことができるんです。
目次
共働きはかわいそうですか?
さて、根本的な話をしたいんですが共働きをかわいそうと思う理由ってどういうところですか?
- ママが近くにいないから
- 鍵っ子だと話を聞いてもらう時間がすくない
- 専業主婦ママのように「おかえり」と言ってくれる人がいない
こんな感じでしょうか?でもこの一般的に共働きだからと言われれいる理由は、親の行動で買えることができるんです。
共働きで時間が少ないからこそ、濃い時間を!
長く一緒にいれるなら、一緒にいたいママがほとんどです。でも仕事でそれが叶わないからこそ一緒に過ごせる時間は密度の濃いものにしてください。
「ママはお仕事で疲れてるんだから!」
こんな事を言ってしまっていませんか?ママはお仕事を頑張っていたのと同じ時間子どもは保育園で頑張ってママを待っていたんです。その待っていてようやく会えたママに話を聞いてもらえなかったら、子どもはとてもショックです。
そうならないように、保育園に迎えに行ったらその帰り道やお家に帰った後は子どもと一緒に過ごしてあげてください。時間の長さはどうにもできませんが、一緒にいる時間の濃度はママの頑張り次第で濃くすることは可能です。
できるだけイライラしない
仕事で疲れていると、これは難しい問題です。
仕事で疲れて家事をして子どもの相手をする。
ママの気持ちが休まる時間がないですから、イライラするのが普通だとおもいます。
今小さい子供を育てていて思うのが、子どもはママのメンタルにとても敏感だということ。私がイライラしていると、子どももぐずりやすいんです。イライラしていない日は子どももご機嫌で遊んでいるので、ママのイライラがいかに子どもに影響を与えるかを痛感しています。
せっかく一緒に過ごせる貴重な時間なのに、ママがイライラしていると子どもは悲しくなりますよね。そして賢い子なら「ママを怒らせないようにしよう」と気を使って1人で遊ぶ時間が多くなります。
これは、別にその子が一人遊びが好きな場合もありますが、多くはそうではなく「本当はママと遊びたいけど怒られるのが嫌」だからなのです。
そうやって育った子どもは、気持ちの中に「共働きで寂しかった」と思うようになります。それだけならいいですが、共働きではない家の子にいじわるをするようになると大変です。
その小さないじわるがグレる第一歩になるので、そうならないためにも子どもの前ではできるだけイライラしないように、ママの息抜きも必要です。
かわいそうという言葉。
そうやって子どもがママのイライラや共働きの寂しさに必死に耐えている中で、子どもに浴びせられる「ママが近くにいなくてかわいそう」や「共働きで1人は寂しいでしょう?」などの周囲の声です。
子どもは必死に「大丈夫」だと自分に言い聞かせ、ママの帰りを待っています。そしてママと一緒に過ごせるお休みの日を楽しみにしているんです。
それなのに、かわいそうと周囲から言われることで子どもの自尊心を傷つけてしまいます。自尊心の低い子はどう言った特徴があるのでしょうか?
- 自分に自信がない
- 諦める癖が付いている
- 人と関わるのが苦手で1人がいいというようになる
「自分はできるんだ」「自分は愛されているんだ」と子どもが信じて育つのは非常に大事なことなのです。日本人の特徴かもしれませんが、愛情表現をしない人が多すぎるんですよね。
いくら周りに「かわいそう」と言われても親に愛されていると実感をもてていれば「かわいそうじゃないのにな」と思って終わりなんです。
そのためにも、子どもにしっかりと愛情表現をしてあげてください。時間が短くてもしっかりと愛情表現をすることが可能なんですよ。
子どもに「大好き」をしっかりと伝えてあげる方法
いくらママが子どもを愛していても、それが子どもに伝わらなければ子どもは歪んでしまいます。日本人は大好き・愛してるというのを躊躇いがちですが、自分の子どもにぐらいはしっかりと伝えてあげましょう。
ハグしてあげてください。
これは、実際に私や私の友人が行なっていることなのですが、どれだけ昼間喧嘩をしてもどれだけイライラした日であってもそれはその日のうちに終わらせます。
ママがお風呂に一緒に入っているなら、その時間は絶好の仲直りタイムです。私は娘とお風呂で一緒に遊んでいる時に「今日はいっぱい怒ってごめんね」とハグするようにしています。
そして、娘にも「ごめんねのぎゅーは?」と娘からもハグしてもらうようにしています。その後に「ぎゅーしたから仲直りだね」と喧嘩した事をなかったことにするようにしています。
まだ小さくて話せないからこその方法なのですが、ハグというのは一番気持ちが伝わるのかなと思っているし、ハグした時の娘の嬉しそうな顔を見ると「明日はイライラしないようにしよう」って思えるんです。
ありがとうとごめんなさいは絶対に言う
共働きで一緒にいる時間が短いからこそ、このありがとうとごめんなさいは絶対に言うようにしてください。仕事で疲れてイライラしていると、子どもがお手伝いをしてくれても「できていない部分」を見つけて叱ってしまいがちですよね。
でもそれだと、「褒めてもらえる」と思っていた子どもは悲しい気持ちになってしまいます。結果として出来た・出来てないはどうでもいいんです。子どもが何かお手伝いをしてくれたら、「ありがとう」と褒めてあげてください。
そして、これは共働きママだけではないですが、子どもに「ごめんなさいは?!」と怒るのに、自分は何かミスした時子どもに「ごめんなさい」を言えないママが多いです。
共働きママは一緒に過ごす時間が短いです。その短い時間に怒られてばかりだと子どもは悲しいですよね。優しいママと一緒に楽しく居たいのに、怒られてばかりだと「自分はダメな子なんだ」と子どもの自尊心が低くなってしまいます。
お互いに何かしてもらった時は「ありがとう」そして失敗した時は「ごめんなさい」を言う習慣を身につけていると、子どももお友達に「ありがとう」と「ごめんなさい」が素直に言える子になりますし、家庭内での喧嘩も減ります。
コミュニケーションは大事。
子どもが小さい時は、保育園に迎えに行くのでママと子どもの会話の時間は必然的に用意されていますが、大きくなるとなかなか難しいですよね。
でも、1日のうちに全く顔を合わせないなんてことはないと思うんです。家事しながらでもいいじゃないですか?「今日何があったの?」と聞くようにしてあげてください。
そうやって、ママになんでも話せる関係を作っておくことが、子どものグレるや性格の歪みをなくす近道なんだと思います。両親が働いていても、家にいる時にはきちんと話を聞いてくれる。
このことが子どもが愛されていると実感できることに繋がるのです。
お金や物で完結しない
忙しくて時間が取れないからと、おもちゃやお小遣いをふんだんに与えていませんか?それ自体が悪いことではないのですが、コミュニケーションの代わりにおもちゃやお小遣いをやってしまうと絶対にダメです。
よく芸能人の子どもが逮捕されるニュースを聞きますが、それも多額のお小遣いを子どもの頃から渡されてその使い道を親は把握していないことも多いですよね。
お金だけ与えて子どもとコミュニケーションを取っていないと、子どもが寂しさを紛らわせるために、夜外に出てよくない人間関係を作っていても気づくことも出来ません。
そうなると、子どもがグレて取り返しがつかなくなる可能性もあるんです。親としっかりコミュニケーションがとれて、家庭内に居場所がある子は夜間外に出ることはしないのです。
「ちょっとコンビニにいくだけだから」と軽く考えず、子どもだけで夜間外に出るようになったら、要注意かもしれません。そうならないために、子どもとのコミュニケーションはしっかり取るようにしたいですね。
共働きのメリットとは?
共働きのメリットはなにもお金だけではありません。
やりがいを持ちしっかりと働いているママやパパの姿は子どもにとっては一番身近な目標となることも多いのです。
生き生きと仕事をしている姿はかっこいいですよね。ママが仕事をしていて家にいない分子どもは1人で色々考えて行動することが普通になり、自立に一歩近くのです。
子どもがしっかりする
しっかりとコミュニケーションを取っている前提ですが、ママを助けようと子どもが進んでお手伝いをするようになることも少なくないです。でもこの時、「やるならちゃんとして!」と叱るようなことは絶対にしないでください。
少しぐらい不出来でもいいじゃないですか。ママを手伝うというその気持ちが大事なのです。お手伝いをしてみて「えらいねー」と褒めてもらえる経験をすると、しっかりとできるようになった時、ママのパートナーとして活躍してくれるようになりますよ。
ママがずっとそばにいて、「やってもらうのが当たり前」となっているとなかなかお手伝いをはじめ「自分で何かをする」ということが身につきません。
「離れていても愛されているんだ」と子どもが感じることができれば、共働きは子どもの自立のきっかけになります。
働くママを尊敬するようになる
「私の(僕の)ママはお仕事もお家のこともしててすごいんだよ!」こんな風に子どもに思ってもらえたら嬉しくないですか?生き生きと働くママの姿は子どもから見ても輝かしく見えるものです。
お金のために・仕方なくというママもいると思います。でもどうせ仕事をするのであれば、子どもの前ではそういったマイナスな空気は出さないようにしたいですね。ため息混じりに仕事に行くママと生き生きと仕事に行くママだと子どもが受ける印象は全く違うものになります。
キラキラしたママをみて育った子どもは、ママすごい!と思うようになりますよ。
結論。共働きだからという悪影響はない。
共働きでも専業主婦でも、子どもがしっかりと愛情を感じられていれば悪影響はないと言えます。一緒にいる時間の長さよりも、その濃度の濃さで子どもを安心させてあげたいですね。
そのためにはママがイライラしない・子どもとのコミュニケーションの時間をしっかり取るなどを心がけたいですね。