育休明けは時短かフルタイムどっちがいい?先輩ママたちの体験談をご紹介。

育休が終わりに近づいてくるとママの頭の中に出てくるのが、復帰後の勤務時間です。時短をとるのかフルタイムで復帰するのかは悩むところです。

私は時短で復帰を決めました。会社との面談の際にも「時短が無理なら復帰は無理」と強く言ったので、それ以上なにかを言われることはありませんでした。恵まれた会社と言うことは事実なのでしょうけど、時短とフルタイムを悩むママがいると言うことは時短勤務にデメリットがあるからですよね。

時短勤務のデメリットといえば、お給料が減るということですよね。それ以外のデメリットは、職場で気まずくなることでしょうか?どの職場にも一定数理解のない人というのはいます。

個人的には気にする必要はないとおもいますが、気にしてしまう繊細な人も多いですよね。今回は、育休後時短をとった方がいいのかどうかについてお話ししていきます。

育休後時短をとった方がいい理由とは?

私が思う理由としては、いきなりフルタイムは体への負担が大きいと思うからです。その負担というのはママだけでなく、子供の負担もです。

私がお世話になる園でも「年齢が小さいうちは、延長保育は出来るだけ使わないでください」と言われました。

もちろん、仕事でどうしてもなら仕方がないですが、毎日となると子供にとっては負担が大きすぎるというのです。

なれない環境で初めてママと離れる心細さ。そして、延長をしないお友達は一人二人と帰ってさみしくなる・・。

この状況を年中さんくらいになると、ママに寂しさや不満を言葉で伝えられます。でも0〜2歳くらいまでは、うまく言葉で伝えられないので、ストレスがたまりやすいというのです。

そのため、せめて幼稚園に行く3歳までは、出来るだけ延長保育を使わずにお迎えに来てあげてください。と説明されました。もちろん、私は時短をとるつもりだったので、お迎えに間に合うように時短を調整しました。

元々の定時が10時〜19時なので、16時に短縮したのです。会社からは「17時でもいいんじゃないの?」ともちろん言われました。

でも、会社から自宅までは1時間かかるため、17時に仕事を終えるとお迎えが18時前になってしまいます。

それだと、延長保育を使う以前に、お迎え後買い物をして夕食をつくり、お風呂に入れて寝かせるまでが、地獄だなと思ったんです。

もちろん負担だけでなく、最終寝るのがかなり遅くなるまたは帰宅途中で寝てしまって、変な時間に起きるという最悪の展開も頭をよぎりました。そのため、私は16時までの時短が無理なら会社をやめる決断もしていたんですね。

仕事よりも子育てを優先したい気持ちが強かったためです。もちろん、育児休業を取得したからには復帰せずに辞めるなんていう無責任なことはできません。というかやってはいけないです。

でも、生活のために仕事をするのに、その仕事のせいで子供に負担がかかるのは絶対に嫌だったんです。幸い会社が16時退社を飲んでくれたので、今は復帰をしています。

復帰後生活はどう変わった?

仕事に復帰した後は、当然忙しくなりました。でも、時短勤務のおかげでゆったりと子供と接することができています。休憩時間を覗くと5時間しか勤務をしないので、仕事時間はあっという間に終わります。

ただ、私の職場にもこの状態をよく思わない人はいます。「せめて17時でしょ」とか「この忙しいのに残業しないんだ」などと言われることは当然あります。

それは、時短で復帰すると決めた時点で想定していたことです。時短をとると決めた時点で残業もやるつもりはなかったですし、職場の人間関係がこじれるのは仕方がないとするしかありません。

もちろん、私の育児休暇中や時短勤務による仕事へのフォローを他のメンバーがしてくれていることは100も承知です。

そのことがどれだけありがたいかも十分わかっています。けれど、それでも今自分が何を優先するべきかを考えた時に、時短以外の選択肢はありませんでした。

時短中の残業ってアリなの?

私のパターンでいくと、時短中の私の定時は16時です。でも、どうしても仕事が忙しくて17時まで残れない⁈となった場合、この1時間分のお給料はどうなると思いますか?

当然1時間分支払われます。でも、実働5時間に1時間増えて6時間の勤務ですから、1時間の通常のお給料が支払われます。残業代としての割増はつきません。

あの割増がつくのは、1日8時間を超えた場合です。そのため、残業代としてはつきませんが、普通のお給料は支払わないといけないんです。ちなみに、時短中に有給をとると、お給料が増えます。

なぜかというと、有給は通常勤務の1日分として計算されるためです。時短中にお給料が減るのは、単純に勤務時間が減るので、月給から換算した時給分を差し引かれるからなんですね。

なので、原則として時短だから残業分が無給だとか、有給も時短計算という訳ではないので安心してください。

とはいえ、お迎えなどがあるから時短なのであって、残業はしたくないというかできないのが実情ですよね。

そんな時に、会社に申請して欲しいのが残業免除申請です。育児を理由に労働者から残業免除申請を受けた会社は、これを拒否することはできません。

そして、残業免除を申請している労働者に残業命令を出すことは違法となります。

この残業免除がいつまでかというのは、法律上は3歳までです。それ以降小学生になるまでの間は、努力義務となっているんです。つまり残業免除をしなくても違法ではないということです。

これは、私の会社の話ですが残業をするには、上司に申請をして認められなければ残業できない仕組みなんですね。その際に、残業は任意なので用事があれば断ってもいいと規則に明記されています。

私はもう家庭を中心にすると決めているので、妊娠した瞬間から残業は全て断っています。「今日は締め日だし・・1時間だけでも・・」と聞かれても無理です。とスパッと断っているんですね。

そのため、今では聞かれもしないですが、よくは思われていないですよね。そのあたりどうするかは、個人の裁量ですとしかいえません。

私は妊娠中から復帰した今に至るまで、家事・育児・仕事と全てを完璧にこなせるとは到底思えなかったんです。

だから、どれかを優先しないといけないとなった時に、育児が真っ先に浮かびました。この辺りは人によるので、職場での関係を優先させるなら時短の時間や残業対応などは柔軟にしていく必要があると思います。

さて、実際に育休明けのママさんはどうしているのでしょうか?私の周りにいる仕事をしているママさんに話を聞いてみました。

育休から復帰するママさんは時短?フルタイム?

4人のママさんにお話を聞いてみて、私が感じたことは捨てられないキャリアがあったり、時短を取ることで会社での立場がなくなってしまう方は時短を取っていない印象です。

やはり育休や時短を取れる環境にいるということは、かなり恵まれた状態なんだということ。いくら世間が働くママさんに優しい空気になっていたとしても、まだまだ理解のない職場や人は多いということです。

中には、マタハラだと言われるので解雇はされないけれど、出産して産休・育休を取ること自体に難色を示す職場もあるんです。

そして、もう一つ感じたことは、自分の行いが後で育休を取ろうとしている女性に影響するということです。

自分の行い一つで「育休から復帰する人」への風当たりが強くなってしまうということを、しっかりと考えないといけないなと感じました。

金銭面では厳しいけれど・・

この方は、今2人目の育休明けに時短で復帰したママさんです。このママさんは、1人目の育児休業明けの時はフルタイムで復帰したそうです。

会社の定時が9時〜17時だったこともあり、比較的勤務しやすかったのが理由です。

子供が一人だとまだ夫と協力しながらフルタイム勤務でもやっていけたそうです。復帰から1年が経ち二人目を妊娠した時から、異変を感じるようになったそうです。

お腹に二人目がいることで、上の子が精神的に不安定になることが多くなったこともですが、予期せぬ自分自身の体調不良もありフルタイム勤務が辛いと思うようになったそうです。

妊娠中に限界を感じ、時短勤務にしたところ自分自身もですが、ママと長くいられるようになった上の子の精神面も安定したんだそうです。

その様子をみて「今まで寂しい思いをさせていたんだな・・」とフルタイムで復帰したことを初めて後悔したと言います。

その反省もあり、自分自身の体力面・精神面で無理して倒れないようにということも考え、二人目の育休明けで復帰する時は時短にしたと言っていました。

確かに、金銭面ではかなり厳しくなったと言っていました。時短を1時間とるとその分給料が減ってしまうので、節約しなければならない部分も増えました。

でも、お金で買えないものも多くあるとそのママさんはいいます。減った分のお給料で、子供の笑顔を買ったと思えば安いものです。時短にしたことで、減ったのはお給料です。

でも、増えたものは子供と過ごす時間や、バタバタと余裕のない生活でイライラすることも多かった日々からの開放です。どちらを選ぶかは人それぞれですが、このママさんは時短にして正解だったと言っていました。

出世を捨てて子供との時間をとりました。

このママさんは、一人目の育休からの復帰で時短を決めました。そのママさんが言っていた理由は、小さいうちは出来るだけそばにいてあげたいから。だそうです。この気持ちはとてもよくわかります。

仕事に復帰するとママの負担ばかりに目が行きがちですが、初めてママと離れて保育園という慣れない環境で頑張っている子供の負担も大きなものなんです。

そこを考えたら、自分がフルタイムで復帰することは考えられなかったとそのママさんは言っていました。

でも、時短勤務にすることで失うものも当然あります。ママさんの会社では、時短中のボーナスは半減、給与アップの査定も対象外となってしまいます。

そして、まだまだ頭の硬い男性上司が多いので、「時短勤務なんて・・」と冷たい目でみられるとも言っていました。

当然、冷たい目でみてくる人が査定を行なっているので、一度でも時短を取ってしまえばフルタイムに戻っても出世の可能性はほぼ0だそうです。それでも、そのママさんは時短にして本当に良かったと言っていました。

もし、フルタイムで復帰していたら今のような精神的に余裕のある生活はできなかったからです。

出勤も仕事が終わってからも、ずーっとバタバタしていてストレスも大きくイライラしてしまうことも増えていたはずです。

そうなると、子供との喧嘩も当然増えます。ママと離れているだけでも子供は寂しいのに、その上帰ってきたママはイライラしていて、些細なことで怒られる。こんな最悪な生活になっていた気がすると話してくれました。

このママさんの話には、私もとても共感できるんです。私自身時短を取った一番の理由が子供に寂しい思いをさせないためです。生活のためにお金を稼ぐことももちろん必要です。

でも、子供の0〜3歳はやり直したいと思ってもやり直せません。一番そばにいてあげたい時期に、余裕を持って子供と接することができることはとてもありがたいですよね。とお話していました。

祖父母の協力があるためフルタイム復帰。

自分の両親と家が近く、いつでも協力が得られるためフルタイム復帰を決めたママさんのお話です。フルタイムだと退勤時間が18時となるため、保育園のお迎えは間に合いません。

でも、自分の母が「孫にも会えるし、お迎えは任せなさい」と言ってくれるので、安心してフルタイムで復帰できたといいます。

そのママさんも言っていましたが、フルタイム勤務をしようと思うと、祖父母の協力は不可欠だと。

このママさんは、自分の実家に子供を迎えに行く頃には19時ぐらいになっているので、子供はおばあちゃんと一緒にご飯を食べ終わっていてあとはお風呂と寝るだけなので本当に助かっているんだそうです。

もし、祖父母の協力がなければ、時短勤務にせざるを得なかったし、そうなればキャリアを捨てることになります。

このママさんは仕事が生きがいのようにやってきたので、子育てをしながらでもキャリアを捨てなくていいのは本当にありがたいんです。とおっしゃっていました。

職場で時短が使えなかったママさん

次にご紹介するのは、時短にしたかったけど時短は無理だと言われて泣く泣くフルタイムで復帰しているママさんです。時短は法律で認められている制度なのに、なぜ取れないんですか?と聞いてみました。

すると、以前育休から復帰したママさんがそのままやめたり、「時短だから」と周りのサポートを当たり前の顔をしてさっさと帰ってしまったりと一緒に働く人から苦情がひどかったんだそうです。

一緒に働くメンバーからすれば、育休中に「戻ってくるから」と我慢してフォローしていたのに、蓋を開けてみたら辞めたり時短や育児を理由にろくに戦力にならなかったりするとどうにも腹立ちますよね。

そういうことが複数回あり、法律上取らさないといけないことはわかっているけど、他のメンバーのストレスや負担を考えたら時短は無理だと言われたんだそうです。

確かに、2年後には戦力になるからと我慢して忙しさにも耐えていたのに、戦力にならなかったり辞められたりしたら、もう次は勘弁してほしいと思いますよね。

会社からも「君が悪いわけじゃないんだけど・・ごめんね」と言われたそうで、そのままさん自身も、自分の行動で次に子供をうむ人に負担をかけてしまうんだと肝に命じたそうです。

では、実際に職場で育休明けで時短をとる人と一緒に働く人はどう思っているのでしょうか?その辺りもしっかりと調べてみました。

育休明けの時短は迷惑って本当?

辛いことですが、迷惑だと思います。会社にしてみれば、時短分給与は減らせますし、各種手当もなくなるか減額なことが多いので、人件費の節約になりますよね。

でも、時短の人と一緒に働く仲間からすれば、その人が帰った後の仕事を片付けるために残業も増えるかもしれませんし、定時で帰れたとしてもいつもより忙しくなりますよね。

時短の人は、給与が減るので別にそれまでだと割り切れば済むのですが、周りの仲間は忙しくなっても別に給与が増えるわけじゃないので不満はたまります。

そして、時短中の人はもれなく子供が熱を出せば早退します。そういう予期せぬ休みのフォローも行わないといけないため、時短なら辞めてくれよと思うんです。

その人が辞めれば席が一個空くので、普通にフルタイム働いてくれる人を会社は雇ってくれます。みんながみんなそういう風に思うわけではないですが、独身女性の目は本当に厳しいです。

特に、もう結婚することがないであろうアラフォー独身女性の冷たさはすごいです。若い子は「自分もとるからお互い様」と思ってくれます。でも、もう時短をすることのない女性からすれば「損しかしてない」わけです。

女の敵は女とはよく言ったものです。私もそうですが、時短勤務は迷惑な存在だと心に据えて復帰した方が、ご自身のためです。歓迎されていると思えば、そうでなかった時のショックは大きいです。

でも、はなから迷惑なんだと思って復帰すれば、多少のことは受け流せます。育休後時短をとるなら、メンタルの強さを身に着ける必要があると思います。

まとめ

いかがでしたか?時短にするにしてもフルタイムにするにしても大変なことは一緒です。今までのゆったりした生活が一変するわけですから、覚悟を持って復帰してください。

育休から復帰したものの辞めてしまったママさんは私の周りにたくさんいます。その多くは職場の理解のなさでした。

あなたの職場がどういう職場かはわかりませんが、もし理解のない職場だったことを考えて、転職も視野に入れてスキルアップをすることをお勧めします。

育休後、私は時短にしてよかったと本当に思っています。フルタイムで復帰を考えているなら、祖父母の協力無しには難しいかもしれませんが、頑張ってくださいね。

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