友達になるのは簡単でも、友達関係を長く継続していくのは、それほど簡単なことではありません。特に学生時代から続く友達関係は、社会人になると少しずつ変化していきます。
大人になって友達とのつき合い方が分からなくなった、どのように接していけば良いか悩んでしまうことが多くなったという人もいるでしょう。
そこで今回は、「友達関係の悩み」の中でも特に、大人になっても良好な友達関係を続けるコツなどについて、たっぷりと紹介していきます。
目次
友達関係の悩みを抱えている人は驚くほど多い
「友達関係の悩み、誰に相談すればいいんだろう...」「そもそも、この友達関係を継続するべきかどうか悩んでしまう」など、友達関係に関する悩みは尽きません。
まずは、これほどまでに友達関係の悩みを抱えている人が多い背景について考えていくことにしましょう。
変化する生活環境にかみ合わない友達関係
小学校、中学校、高校、大学と、いろいろな生活環境において、さまざまな友達関係が形成されます。その友達関係は「卒業」をきっかけに変化することが多いです。
また、大人になり社会人になると、生活環境の変化から、学生時代の友達関係をそのまま継続するのが難しくなるケースも出てきます。
「友達と予定が合わなくなったのが悩み」「だんだん友達の気持ちがわからなくなってきた」など、友達関係についての悩みも増えていきます。
いつまでも「仲良しグループ」ではいられない
学生時代に「いつまでも仲良しでいようね!」「ずっと親友だから」と約束を交わしていても、年齢を重ねるにつれて周りの環境は変わり、考え方も変化していきます。
そのため、いつまでも「仲良しグループ」ではいられないという状況に直面することがあるでしょう。これが、友達関係の悩みを深くしているひとつのポイントです。
友達同士の輪を離れ、これまでとはまったく異なる新しい「社会」に踏み出していくことは、ひとつの友達関係の終わり、または分岐点になることがあります。
お互いに良い影響を与え合えないなら距離を置くのもアリ
以前のような関係性を保てなくなってきたということも、友達関係の大きな悩みのひとつになります。
「昔は何でも相談できたのに、今はそれができなくなった」「自分と違いバリバリ仕事を頑張っている人という感じで、なんだか近寄りがたくなってしまった」ということもあるでしょう。
つまり友達関係と言っても、お互いに高め合える・良い影響を与え合える間柄でなくなってしまうこともあるのです。そんな時には思い切ってその友達と距離を置くというのも選択肢のひとつです。
友達関係の悩みを解消して良好な関係を続けるコツ
尽きることのない友達関係の悩み、どうすれば今後も良い関係を継続していくことができるでしょうか。
ここからは、友達関係の悩みを上手に解消する方法について見ていくことにします。
プライベートに立ち入りすぎず適度な距離感をキープ
どんな秘密も共有できる友達関係であったとしても、時間の流れとともに、人も友達関係も少しずつ形を変えていきます。
ですから、大人になってからも学生時代と同じ感覚でいるとつらい思いをすることがあるかもしれません。社会人になったら「お互いに詮索しない」というのが、友達との上手な付き合い方になっていくでしょう。
関係性が昔と変わらない、べったりした友達関係は次第に「重荷」になっていくことがほとんどです。お互いのプライベートに立ち入りすぎず、適度な距離感をキープするのがコツです。
相手の価値観を否定しない
別々の道を進めば、お互いに異なる環境に身を置くことになります。すると、これまでお互いに似たような価値観を共有していた場合でも、少しずつ「ズレ」を感じるようになっていきます。
生活が変われば価値観が変わるのも当然です。「友達が変わってしまった」「友達がまるで自分の知らない人のように遠く感じる」ということもあるでしょう。
お互いの価値観がずれていくことは、友達関係の悩みの中でも根深いものです。しかし、どうしても避けて通れない道でもあります。
これからも良好な友達関係を継続していきたいと思うのであれば、相手の価値観を否定せず受け入れることも大切です。
「友達=何でも受け入れてくれる人」は間違い
いつまでも良い友達関係をキープしていきたいと考えるのであれば、「親しき中にも礼儀あり」という考え方を持ち続ける必要があります。
友達とは、お互いのことを認め合い、間違っていればそれは違うと指摘し合えるのが本当の友達です。何を言っても許される、何でも受け入れてくれる人のことを友達と呼ぶのではありません。
つまり、友達関係の悩みを深くしないためには、いつでも「思いやり」の心を持って相手に接していくことが大切なのです。時には自分の言動を振り返るクセをつけるようにしましょう。
こんな人は友達関係の悩みを深くしてしまう
自分の中では「良好」だと信じていた友達関係が、実は破たん寸前だったというケースはよくあります。
そのように「自分から友達関係の悩みを深くしてしまう人」とは、一体どんなタイプの人を言うのでしょうか。
学生時代の親友は大人になっても親友だと思っている
「学生時代の親友は大人になっても親友!」だと思って疑わない人は、やがて友達関係の悩みを抱えることになる可能性が高いと言えます。
「この先も自分と友達の関係性はずっと変わらない」と信じているのは良いことですが、ぜったいに変わらないものなど世の中には存在しないのです。
社会の荒波にもまれ、パートナーを得て結婚、新しい家庭を築くようになる頃になっても同様の友達関係を続けるのは難しいと考えて良いでしょう。
友達のペースに合わせすぎてしまう
仲間はずれにされるのが怖い、ひとりになりたくないという考えから、友達のペースに合わせすぎてしまう人も、友達関係の悩みに翻弄されやすい人と言って良いでしょう。
本当に仲の良い友達というのは、肩のチカラを抜いてリラックスしてつき合える関係性が前提としてあります。
自分の意見もハッキリ言えないようであれば、友達関係を見直すべきでしょう。
友達がいないことを恐れる必要はありません。
「そのうち気の合う人が現れる」くらいに考えておけば良いのです。自分を抑えてまで、無理やり友達関係を続けるメリットはどこにもありません。
友達に自分の本心を語ることができない
友達に自分の本音を言えない、友達と一緒にいても気を遣うばかりで疲れてしまう...という人も、友達関係の悩みが深いタイプと言えるでしょう。
嫌われるのがイヤだから相手の顔色をうかがってばかり、本心を隠しながら続ける友達関係に一体どのような意味があるのでしょうか。
これから先も友達関係を継続していきたいと思うのであれば、友達との絆を深めるためにも自分の気持ちを正直に伝えるための努力をすることが大切です。
友達関係の悩みを解消するためには自分が変わることも必要!
「友達関係の悩み」の中でも特に、大人になっても良好な友達関係を続けるコツや、友達関係の悩みを深くしてしまう人の特徴などについて紹介してきました。
友達関係の悩みは深く、時には「もうイヤだ!」と、すべての友達関係を解消したくなってしまうかもしれません。
お互いに切磋琢磨して高め合い、一緒に楽しい時間を共有し合える友達がいることは、長い人生を生きていくうえで大きな財産になります。
ですから、友達関係の悩みを少しでも軽くして、これからも良い関係を継続していけると良いですね。