インスタントコーヒーの成分やより効能を高める飲み方をご紹介。

コーヒー好きの人もブラックコーヒーが苦手な人も、みんなが楽しめるのがインスタントコーヒーです。色々な味があり簡単に作れて便利ですが、効能にも注目です。

インスタントコーヒーの成分やより効能を高める飲み方をご紹介します。

インスタントコーヒーの効能とは?

インスタントコーヒーの製法や主な効能を見ていきましょう。

インスタントコーヒーとは?

インスタントコーヒーは、コーヒー液を乾燥させて粉末状にしたコーヒー飲料です。

インスタントコーヒーの製法

インスタントコーヒーは2種類の製法があります。

  • スプレードライ コーヒー液を霧状にして乾燥する
  • フリーズドライ 凍らせたコーヒー液を細かく砕いて乾燥する

乾燥させるときの熱風の温度が低いフリーズドライの方が、コーヒーの成分を損ねにくく品質がよいとされています。つまり栄養効能もフリーズドライの方が高いと言えます。

ただし粒がより小さいスプレードライは、水に溶けやすいというメリットがあります。

インスタントコーヒーの効能

コーヒーの主な成分は、カフェインとポリフェノールで、インスタントコーヒーにも同じく含まれています。

カフェインは覚醒作用、ポリフェノールは抗酸化作用が主な効能です。

レギュラーコーヒーとの効能の違い

コーヒーに含まれる主な成分はカフェインとポリフェノールですが、インスタントコーヒーでも効能は変わらないのでしょうか?

ドリップコーヒーから作られるので栄養効能は同じ

前述の通りインスタントコーヒーは、コーヒー液を使って作ります。コーヒー液とは、コーヒーをドリップ(抽出)したものです。そのコーヒー液を乾燥させただけなので、同じ栄養効能であると言えます。

ちなみに効能は焙煎や鮮度で変わるものであり、急速に乾燥しただけで栄養の効能に変化はありません。

香りによる効能は期待できない

コーヒーの香り成分は約600種類以上あります。甘い香り、ロースト香、柑橘系を思わせる香りなどです。これらはカフェインではなく、ポリフェノールによるものです。つまりインスタンコーヒーでも香りが楽しめるのです。

コーヒーは香りも効能のひとつで、リラックス・リフレッシュ効能があります。しかし残念ながら挽いた豆から抽出するレギュラーコーヒーと比べると、インスタントコーヒーは香りが弱いのがデメリットです。香りによるリラックス効能はレギュラーコーヒーの方が高いと言えます。

注目はクロロゲン酸

コーヒー豆に最も多く含まれるのが、クロロゲン酸です。インスタントコーヒーでなるべく多くの効能を得る方法です。

ポリフェノールのクロロゲン酸とは?

クロロゲン酸はポリフェノールに含まれる成分の一種で、コーヒーポリフェノールと呼ばれるほど、コーヒーに多く含まれています。

主な効能は抗酸化作用で、体内の活性酸素を減らし、血行を促進します。代謝が促進されるため、シミ、しわを防ぐ美肌効果、また脂肪燃焼が向上します。

ロブスタ種

コーヒー豆の品種はいくつかありますが、レギュラーコーヒーはアラビカ種、インスタントコーヒーはロブスタ種が多く使われています。そのロブスタ種には3倍以上のクロロゲン酸が含まれています。

浅煎りがおすすめ

クロロゲン酸をはじめコーヒー豆の栄養は、焙煎が長くなるにつれて減ります。効能をなるべく多く得るには、浅煎りのインスタントコーヒーがおすすめです。キリマンジャロやブルーマウンテンなどが浅煎りのコーヒーです。

飲む時間

脂肪燃焼の効能が高まるのは運動前に1杯のインスタントコーヒーを飲むことです。運動前に飲むと、酸素摂取量が高くなります。結果エネルギー消費が高まり、内臓脂肪が増える原因となる中性脂肪がより多く分解されます。

インスタントコーヒーは体に悪い?

一部巷で聞くのは、「インスタントコーヒーは体に悪い」という評判です。味も効能も同じであるのにこのようなことを耳にするのは、間違った飲み方にあるようです。

スティックコーヒーの飲み過ぎに注意

カフェラテやカプチーノなどのスティックコーヒーも、インスタントコーヒーの一部です。ただし普通のインスタントコーヒーのように効能が得られるというわけではありません。

ほとんどのスティックコーヒーの原材料名の最初に表記されているのは「砂糖」です。コーヒーよりも多く砂糖が入っているので、同じコーヒーカップ1杯でも効能は普通のインスタントコーヒーよりは減ってしまいます。

そしてスティックコーヒーはカロリーが高めです。普通のインスタントコーヒーのカロリーが1杯6kcalなのに対して、砂糖ミルクが入ったスティックコーヒー1杯分のカロリーは約50kcalです。砂糖ミルク入りのスティックコーヒーは、1日に2杯までにしましょう。

体調不良の原因に

欧米のデータでは、コーヒーは飲めば飲むほど多くの効能がある、という研究結果が出ています。ただし日本人は欧米人に比べて胃腸の粘膜は弱いと言われています。インスタントでもコーヒーはコーヒーです。1日に3杯までにして、寝る前に飲むのは控えましょう。

飲み過ぎを防ぐ

インスタントコーヒーは、レギュラーコーヒーと効能も味も変わらず楽しめます。ただ気を付けたいのは飲み過ぎてしまうことです。カフェインや糖分を過剰に摂取しないためのポイントをまとめました。

濃くし過ぎない

ドリップコーヒーに比べて香りが少ないため、ついインスタントコーヒーは1杯当たりの量を増やしてしまいがちです。作る時は適量を守りましょう。

夜に飲まないと決める

カフェインには覚醒作用があり寝覚めがよくなる効能がある反面、睡眠を妨げる恐れがあります。夕方以降にインスタントコーヒーを飲まないと決めておけば、睡眠をコントロールできますし飲み過ぎを防げます。

味にこだわる

もしインスタントコーヒーの飲み過ぎが気になるようでしたら、1杯だけを楽しむために味や価格にこだわりを持つのもおすすめです。オーガニックコーヒーなどは値段が高いですが、その分品質も高いです。コーヒー豆1粒当たりが大きいのでその分栄養効能も高くなります。

効能を高めるインスタントコーヒーに注目

近年、健康や栄養などの効能を高めるための、インスタントコーヒーが販売されています。

特保のインスタントコーヒー

保健の目的で摂取する食品である特定保健用食品のインスタントコーヒーも、数多く販売されています。なかでも多いのが、食物繊維の一種、難消化性デキストリンを含むコーヒーです。血糖値の急上昇を抑える効能があります。

オリゴ糖入り

腸内環境を整える効能がある人工甘味料・オリゴ糖を含むインスタントコーヒーです。スティックコーヒーには砂糖が多く含まれています。カロリー半分で健康にもよいオリゴ糖入りを選ぶ人が増えています。

カフェインレス

インスタントコーヒーはカフェインレスの取り扱いが多くあります。近頃健康によいと評判のコーヒーを飲みたくても、妊娠中、心疾患などでカフェインを制限しなくてはいけない人もいます。

カフェインレスコーヒーなら90%以上のカフェインが除去されています。そしてインスタントのカフェインレスコーヒーなら気軽に飲めます。

毎日の習慣にできる

かつては体に悪いイメージがあったインスタントコーヒーですが、飲み方や選び方次第で健康によい効能を得られます。

お湯を入れるだけで飲めるインスタントコーヒーで、健康習慣続けていきましょう。

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