ここ近年、いたるところでロードバイクを乗っているかたを見かけることが多くなりましたね。スーツ姿に、学生服、ガチガチのサイクリングジャージに、ジーパンにTシャツと色々なシーンで乗っている人たちを見ているかたも少なくないのではないでしょうか。
これだけ何度も見かけるともしかして簡単に始めらるのかも?と思ったかた、そのとうりです。
「でも高いんでしょ、色々と・・・」と疑われるかもしれませんが、意外とそんなこともありませんよ。
確かに全て揃えたら5万円ぐらいから上は果てし無くかかってしまいますし、こだわればいくらでもこだわれますので、逆にそこがハマるポイントだったりするんです。
でも今回はそういったマニアックな話は抑えめに、これからロードバイクを買って通勤・通学に使おうとか、最近運動不足で肥満がちだから休みの日にはロードバイクに乗って軽く汗を流してみようかな。
なんて考えている方へ、ロードバイクを始めるにあたって一体何がいるのかを簡単に書いてみようと思います。
ロードバイクとは?
みなさんも一度は見たことがあるかと思いますので詳細については省きますが、90年代に流行ったマウンテンバイクのタイヤを細くして大きくした自転車といえばお分りいただけるでしょうか。
もともとロードバイクはヨーロッパで作られた自転車で、ロードといっていますが、土道の上でのレース用に作られました。
最初はブレーキもついていなかった、と聞くとおっかないイメージですが、その後技術開発が進み、今ではツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどのハイクオリティのロードバイクを使って行うレースが世界各地で毎年開催されるまでになりました。
そんな競技用自転車を普段使いしてみようと一般化がヨーロッパで始まり、今では遥か日本でも会社員が朝食のパンをくわえて、スーツ姿でバイクにまたがり、颯爽と走り抜けるなんていうところにまで至っているわけです。
どうでしょうか、ざっとイメージがつきましたでしょうか?
余談になりますが、以前私がミリタリー製品を扱っている企業に勤めていた時に教えていただいた話によると、軍規格で良いとされたベストセラーアイテムは軍を退役した後も機能性が良かったりとか馴染みがあったりといった理由で使い続けられ、それを見た人が見た人へと広がっていき一般化されていった例があるそうです。
映画タクシードライバーや、トップガンのロバート・デ・ニーロやトム・クルーズが着用していたジャケットがまさにそのいい例です。そんな感じで自転車も特殊な舞台から一般社会にニーズが広がっていったんですね。
そういった歴史の名残を感じられるもっとも良い例がスピード感です。
競技用だったのですから当然といえば当然ですが、一度漕いでみるとわかります。
つまり普通の自転車のタイヤの大きさと比べると段違いに大きいので少しペダルを踏み込んだだけで進む量が全然違います。
さらに驚きなのは、漕ぐ力はママチャリや、普通のシティサイクルとほとんど変わらないところあります。むしろ少なくても良いぐらいです。
その理由はタイヤの細さによって生じている路面との摩擦の関係だったり、自転車のボディや、そのほかを構成しているパーツの素材や性能であったり、最終的には漕ぐ人の力であったりしますが、私は初めて乗った時に今までに感じたことのない感覚を体験し、すぐに虜になってしまいました。
では興味も少しは抱いていただけていると信じて、次の項目では具体的に何が必要なのかをみていきます。
具体的に何がいるのか
ズバリ、最初にいるのは動機です。なんて野暮なことは書きません。まず最初にいるのは自転車ですね。自転車さえあればどんなだって乗ることはできますから。
ただ自転車といってもピンからキリです。スーパーなどに入っている入門モデルから競技に使えるようなモデルまで、店舗や専門店に行けば用途や目的によって選べますので、今回はメーカーやブランドといった話は省いて、まずどの種別の自転車を買えば良いのかざっくりとイメージしてみてください。
何が違うの?ロードバイク
ママチャリ < シティサイクル < クロスバイク < ロードバイク
スピード感は上記のようにロードバイクが圧倒的に良いです。クロスバイクというのは、ロードよりも信号に止まったり、ストップ&ゴーが多い場面で向いています。
曲がり角が多かったり、狭い路地だったり、スーパーの買い出しだったりで見ると
ママチャリ >シティサイクル > クロスバイク > ロードバイク
になりますね。ロードは段差や砂利道も苦手なので、やむ無く走るときは要注意です。
ロードバイクのポテンシャルは舗装された道路の上や、トラックの上、広げると日本一周旅行なんかで発揮されるイメージでしょうか。
安全面はどうなの?ロードバイク
ここまででお分りいただいているとは思いますが、ロードバイクの使用できるシーンとして一番イメージしやすいのが舗装された道路を走るシーンかと思います。
ある場所には自転車専用道路なるものもありますが、まだ少なく、圧倒的に車が走っている横を走ることが多いです。そうすると心配されるのが安全面ですね。
ではその気になる安全面対策にはどうしたら良いのか見ていきましょう
- ジャージなどのウェア
- 専用シューズ
- スマホスタンドやドライブレコーダー
- ヘルメット
- ライト類
- 工具類
- ハンドルグリップ
- サイクルカバー
- カギ
- ベル
- 空気入れ
- ミラー
- スタンド
備えあれば憂いなし、全部揃えたらもう安心!と簡単にはいかないですね。
上記のアイテムは自転車屋さんに行かれて、店員さんに尋ねていただくのが一番かと思いますので、今回は置いておいて、上記の中からロードバイク経験者として何がオススメか簡単に紹介したいと思います。
1位 スマホスタンド
これがあるとすごく便利です。言ったことない場所に行く時の地図に、お店を探す時に、緊急のトラブルの時に、とにかくスマホを使う機会は多いですから、お分かりいただけるかと思います。
スタンド以外の方法としては、背中の腰部分に収納ポケットが付いている専用ジャージに入れるのもいいですね、でもズボンのポケットとかは論外ですし、ながら運転はキチガイですから要注意です。
2位 ヘルメット & ライト類
こちらも必須ですね。安全性からするとこちらの方が重要かもしれないです。
まだまだ浸透率が悪いように思えるヘルメットですが、個人的にはノーヘル運転は愚の骨頂だと思います。ロードに転倒はつきものと考えてください。
ライト類も言わずもがなですね。そもそも夜間走行にはライト点灯が義務づけられていますから、絶対にいります。ハンドルやタイヤのフォークにつけるタイプは前方へ、サドルのバーにつけるタイプは後方に注意喚起する効果があります。
ただ、あるあるとして心配なのは盗難被害ですね。私も何度も盗られました。
着脱可能なのがメリットでありデメリットなので、面倒ですが毎回取り外して使うか、いっそのこと固定したり、とられないくらいのやつをつけちゃうかですね。
3位 工具類
こちらもロードバイクの場合は必須です。
特に自転車屋が簡単に見つからないような場所や、シーンを想定できる方は持っておいて損はないです。私が使った中で便利だったのは、携帯用空気入れとパンク用キット、あとはドライバーや、六角レンチなどがまとめてある多機能ツールです。
遅かれ早かれロードをやっていると、おそらく一度はバスっという音とともにタイヤがパンクします。そしてなぜかそんな時に辺りを見渡してもただただ大自然が広がっているだけの時が多いです。
そういう時は、焦らずまず美味しい空気なりを一服して、応急処置をすれば大丈夫です。
パンク修理をやったことない方も予習すれば意外とあっさりできますので、本当にオススメです。
ただ街の中でしか使わないというかたにはいらないかもしれないですね。
こんな感じでケースバイケースで道具を集めていって、工夫したりや知識を集めて使えば結構お手軽に実現できます。冒頭にも述べましたが、備えあれば憂いなしですので上手に取捨選択して快適なサイクルライフを実現しましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。改めて振り返ってみると、確かにある程度の資金がないと始められないのかもしれないと思いました。
上記には入れませんでしたが健康への危機感や、ストレスの蓄積、引退後の虚無感なんていう現代生活のネガティブな側面を、ポジティブに変化させるキッカケ作りが実際に始めるのに一番必要だったりするのではないでしょうか。
この記事をキッカケに、少しでもロードバイクへの興味を持っていただけたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました。